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俺のある夏の思い出を話そうと思う
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31 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:15:03.95 ID:gQbeS8/c0
翌日、昨日の友人から電話があって、俺はバーに向かった。

着いてみると友人はすでに席についていて、隣には女性が一人座っていた。

彼女さんらしい。なかなかに可愛い子で、それでいて知的な印象を受けた。

俺も自己紹介を済ませ、モスコミュールを頼んだ。



32 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:16:10.89 ID:gQbeS8/c0
「特に用事はないんだけど」と言われ少し拍子抜けしたが、こいつらしいな、と少しほほえましくもあった。

彼女さんは合コンのことは知っているようで、「絶対人気でしょ」とか、「彼女いないとか嘘だよね?」とかしきりに褒めるので、俺はついついにやけてしまう。

友人はマスターと知り合いなようで、俺の知らないゲームの話なんかしたりして盛り上がっていた。



33 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:17:15.82 ID:gQbeS8/c0
3杯目にダニエルロックを頼むころになると、友人は顔を真っ赤にして、彼女さんにあーでもないこーでもないと説教していた。


彼女さんはそれを静かに聞いていたし、マスターもにやけながらその光景を眺めていたので、普段からそうなのかもしれない。

友人が眠ってしまい、彼女さんは、「いつもの事なの」とほほ笑みながらこちらに振り返った。



34 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:18:20.12 ID:gQbeS8/c0
「こいつはバカだけど、かっこいいバカなんだよね。

今日だって、高校時代の友人の話をし始めたかと思ったら、会わせるからついてこい! って言うもんだから、ついてくるしかないよね。

見守ってあげたくなるの。」

彼女は話し始めた。

「分かる気がする。」

「そうそう、合コンの話だけど、相手高校生らしいよー」

「え?嘘?」




35 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:19:00.42 ID:gQbeS8/c0
「ホント。そう言ってたもん。何か、後輩なんだって。」

「なんの?高校の?」

「そうみたいだよ。こいつが他の女に手を出すようだったらうちに教えてねー。」

「わかったよ。ところで こいつどうするんだ?」

「いつものことだから気にしなくていいよ。多分すぐ起きるから」

時計を見ると終電の時間が迫っていたため、先に料金を払って店を出た。

高校生と合コンと言うことは、4歳差?最悪6歳差か・・・・。

そんなことを考えながら、地下鉄に揺られていた。

ほろ酔い気分気持ちよく、知らない間に目を閉じて、夢の中へと落ちていく。


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36 :夏美2012/03/06(火) 23:20:00.79 ID:gQbeS8/c0
目を覚まて時計をると、正午を回っていた。

部活退からく気が抜けてるな感じ


沿に出る。部活が終わってからランニグは欠かさずやっていた。

の維持とは言っていたけれど、際は太らないるためだった



37 ::2012/03/06(火) 23:21:09.44 ID:gQbeS8/c0
見た目気にしなかっあ、なん退いながらの上走る。

身の中学生徒ろぞろ歩いてるのが見えた。心の中で、部活んばれ!とる。

返して家って走っている帯がった

週の合コンの話についてールだった。合コンなんて初 めてだから、ちょっとド宿キドキた。

活終わっ、みんながいぶんアクティブなったのが、少し可笑

相手か、詳しい話はまり聞いていないから、今日優子会っ話を予定だった。



38 :夏美:2012/03/06(火) 23:22:18.41 ID:gQbeS8/c0
ランニングを終えて、シャワーを浴びる。

時間はまだあったから、借りていたDVDを見て時間を潰した。

そのうちに外が暗くなってきて、待ち合わせ場所の居酒屋に向かう。普段お酒を飲んだりしないけど、酒豪の優子と遊ぶ時は大体居酒屋だった。

オレンジジュースと生ビールで乾杯をして、普段通りの他愛もない話が始まった。

優子が話すのは もっぱら彼氏のことだったが、最近は愚痴しか聞かない。

「もう愛想尽きたから、合コンでいい人がいたら別れるんだー」と言う優子が少し怖い。



39 ::2012/03/06(火) 23:23:20.56 ID:gQbeS8/c0
話しると、2人の席をんで隣りぞろぞろ大学生らしき人たちがやっきた。

聞き耳を立てるとやら合コ様だった。

合コンってはたから見るとだよねー」と優子は言う。

「そば相手はどな人たの?」

「大学生あんまり知らないんだねー

「え、そうなのなにで知合ったの?」

「ほら、Mxi。なんかうち高校の業生ら



40 :夏美:2012/03/06(火) 23:24:10.91 ID:gQbeS8/c0
「へーそうなんだー・・・」

「ところで夏美、いいの?」

「なにが?」

「好きな人とかいないの?夏美もてるじゃない。あんまりそういう話聞かないけど」

「あんまり興味なくて。好きな人はいないし」

「ひろ君とはどうなったの?」

「結構前の話じゃん。とっくに別れたよ」

「へー・・・・なんで?」



41 :夏美:2012/03/06(火) 23:25:03.27 ID:gQbeS8/c0
自分で言うのも何だけど、高校入ってから夏美はもてる方だった。

ただ付き合うことは ほとんどなかったし、一回付き合ってもキスもしないで別れた。

優子はその度に、理由を問い詰めた。

正直自分でもわかってはいるけれど、認めたくはなかった。

どうしようもないことだから忘れよう、とずっと自分に言い聞かせていた。

優子は高校で一番仲がいい友達だけど、その事を話したことはなかった。

それでも、相手が高校のOBと聞いて、期待してしまったのは認めざるを得なかった。



42 :夏美:2012/03/06(火) 23:26:02.42 ID:gQbeS8/c0
合コンの人たちの盛り上がりが最高潮に達するころ、優子も限界に近かったから、会計を済まして店を出た。

夜になっても夏の暑さは衰えず、肩に手を回す優子は汗臭かった。

吐かないだけましかな、と思った矢先、優子がうずくまった。

優子が嘔吐するのは部活以来で、思い出してちょっと笑ってしまった。


--------------------


43 :名も無き被検体稿774号+:2012/03/06(火) 23:27:03.87 ID:gQbeS8/c0
友人が嘔吐するのは入部以来、驚い目を見開いてしまっ

「珍しいな言う昨日負たしなと言ってまた吐いた。

寿きはじめ、夏服から学ランに着替える生が多ケ部は滝様な汗簿流してい

近いら、練習も張りつめ姿気が漂って

段はが服を着て歩いるようならしないこ男ですら、懸命に体を動かていた。



44 :名も無き検体774号+:2012/03/06(火) 23:28:23.46 ID:gQbeS8/c0
ベンチ入ギリギリの俺たいなやらは会前はいつスギスしている

この大会絶対にンチ入りすと心めていた。

つにもして練習にた。


週末なると練習試合があり、平日練習、週末また練習試合が

豪校ではありがちだが、ベンチに入れいメンバーは普の練習であまり目をけてもらえないめ、合にしかなく、週末になるあま口を利かた。



45 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:29:31.06 ID:gQbeS8/c0
ピリピリした空気の中で、みんなチャンスを狙っていたし、俺もそうだった。

はっきり言って自信はあった。

練習試合でもいい活躍はできていたと思うし、普段の努力も褒められたものだったと思う。

実際にコーチもそれは認めていた。

だからこそ、納得がいかず、大会前日に俺はコーチに食ってかかった。「なんで俺がメンバーじゃないんですか?」



46 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:30:51.10 ID:gQbeS8/c0
「下手糞が何言ってんだ?」

「確かに俺は下手ですが、あいつやあいつよりはうまい自信があります」


「それはそうだ。だからなんだ」

「それならなんで俺がメンバーじゃないんですか?」


「お前は背が小さい。下手でもあいつらは背がでかいからだ」

「そんなの納得いきません!」


「これはバスケなんだ。背が高い奴は有利で貴重なんだ。お前は確かにうまくなってきているが、お前の身長でそれくらいの実力の奴なんて腐るほどいるんだよ」


「でも俺はそいつらよりうまくなる自信があります!」



47 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:31:37.81 ID:gQbeS8/c0
「はっきり言って、お前を選手として使うことはない。春になればお前くらいうまい1年が入ってくる。お前より1年時間が多いんだ。俺はそういうやつらを鍛える。チームを強くするためにな」


「つまり・・・・俺が努力しても無駄だってことですか!!」


「そんなことはない。ただ高校の3年の間は我慢するということだ」


「そんなの・・・納得いくわけないじゃないですか!!ふざけないでください!!」


「ふざけてんのはどっちだ!!努力すれば何でもうまくいくわけじゃないんだぞ!!」


「うるさい!!もう2度と来るか!!!」



48 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:32:33.42 ID:gQbeS8/c0
それから学校をやめるまでの間はあっという間だった。

それまで自分のすべてだったものがなくなって、何もかもに絶望してしまった。もう2度とバスケをしたくないとも思った。


日増しに俺はあれていった。

チームメイトと言葉を交わすこともなくなった。

最後に友人と口を聞いたのは学校をやめる日だった。

「よぉ・・・学校やめるんだってな」

「今日で終わりだ」


「淋しくなるわ・・・」

「俺はそうは思わない」


「・・・・・もうバスケはしないのか?」

「分からない。でもしばらくはしたくない」



49 :名も無き被検体774号+:2012/03/06(火) 23:33:36.24 ID:gQbeS8/c0
「そうか・・・・恨んでるか?あいつのこと」

「当たり前だろ。あんなのはコーチ失格だ。スタメンのお前には分からないだろうが」

「そうだよなあ・・・・・なあ」

「なんだ」

「もしお前がコーチだったらどうしたよ?」

「・・・・・バスケが嫌いになるような指導はしない。絶対だ。弱くてもいい。」

「そうか・・・・これからどうするんだ?」

「分からない。何も俺には分からない」

「いつでも連絡して来いよ。お前は俺の味方だからな」

「分かった・・・・・ありがとう。じゃあな」

「ああ、じゃあな・・・・」



50 :名検体774号+:2012/03/06(火) 23:34:15.34 ID:gQbeS8/c0
は校門を出て、振り返って校舎を眺めが、淋しさ一感じなかっ

これか思いを馳せても心は沈むばかりた。

これが運命なら、こに残酷はないじゃなか、とった




>>次のページへ続く



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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 胸キュン,
 

 
 
 
 
 

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