30 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:13:14.68 ID:gExy4Sja0
>>27
必死に書いてます。でも、今書きたくなったんで。
28 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:09:42.57 ID:/8WyTpK9O
支援
スレタイまで長そうだな
30 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:13:14.68 ID:gExy4Sja0
>>28
すみません。よかったらみて行ってください
29 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:12:16.52 ID:gExy4Sja0
年が明けたころ、3人は無事に高校に合格した。
みんなバラバラの高校だったから、この二人と一緒にいられ
るのもあと少しかと寂しくなっていた。
そして卒業式。
卒業証書を貰い、教室に帰ると一人一人の一言タイムがあった。
雅治は先生にお礼をして謝っていた。
清原も先生に謝っていた。
俺はこういうのが苦手だった。
結局、3年間で会話らしい会話なんて全然してないし、声も
小さくて話すのが苦手だから。
でも、雅治と清原にお礼を言いたかった。
俺は自分なりに必死に大きな声を張り上げた。
顔は真っ赤だったと思う。
「雅治君、清原君、先生、ありがとうございました。」
とだけ言って、すぐさま席に戻った。
雅治と清原は、大きな拍手をしてくれた。
こうして、俺は中学校を卒業した。
31 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:16:43.69 ID:gExy4Sja0
俺は家の近くの所謂底辺校に通うことになった。
友達できるかなとか、中学校に入学したときとなにも変わっ
てなかった。
なにかスポーツをしようと、バドミントン部に入部した。
バスケ部もあったけど、あのメンバー以外とバスケはできな
いと思ったから入らなかった。
しかし、高校に入っても新しい友達はできなかった。
そして、高校に入学して半年程たったころ、両親が離婚した。
32 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:18:23.73 ID:gExy4Sja0
母は家を出て行った。
といっても、自転車で二時間くらいのところだが。
俺は父と父の両親と一緒に住むことになった。
ここから、俺の地獄がはじまった。
34 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:22:38.91 ID:gExy4Sja0
まず、父は仕事のストレスからよく僕に暴力をふるった。
そして、僕が逃げようとすると、それを押さえるのは父の両
親なのだ。
父の両親に腕を掴まれ、僕は父に殴られる。
本当に怖かった。
そして、父はうちに住むなら生活費を入れろ。
と言い出した。
なので、コンビニで早朝のバイトを始めた。
バイト→学校→部活の生活は予想以上にきつかった。
部活が終わって家に帰れば地獄が待っていた。
母の元に逃げたかったが、心配をかけられないのと、高校に
通うためにそれは避けた。
35 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:24:50.00 ID:mThMax3E0
こんな展開は待ってなかった……
33 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:19:23.67 ID:ka0LABpz0
見てるよ
36 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:25:52.35 ID:gExy4Sja0
>>33
ありがとう。
そんな日が続いて、俺が2年生に上がった頃、
部活が終わり家に帰っていると、家の前に人がいた。
怖かったので目を合わせないように帰っていると、
「おい」と声をかけられた。懐かしい声だった。
声の主は雅治だった。清原もいる。
「お前、親父にいじめられてるんだろ?ちょっと家に入るぞ」
と言うと、二人は俺の家に入っていった。
38 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:27:46.98 ID:/8WyTpK9O
意外な展開
39 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:32:56.49 ID:gExy4Sja0
俺は止めたけど、二人は聞かなかった。
二人は父と父の両親の前に座ると、父に話し始めた。
「親父さん、>>1を殴るのはやめてください」
父は、びっくりしていたが、俺を殴っていることを認めなかっ
た。二人が色々言っていたが、親父も、両親も、認める様子
はなかった。
すると、清原が携帯をとりだし、誰かに電話を始めた。
そして、その電話を父に渡すと、父は部屋を出てしばらく話
していた。
父が戻ってくると、俺の前に土下座して「本当にすまんかっ
た!」と言い、両親にも謝らせていた。俺はどういうことか
わからなかったけど、親が子供に謝るのは嫌だったので、
やめさせた。
その後、父は二度と暴力はしない、バイトもやめてもいいと
言って、この件は解決した。雅治がご飯に行こうと言うので、
家を出た俺は、清原と雅治に話を聞いた。
40 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:37:27.35 ID:gExy4Sja0
どうやら、母が助けのメールを雅治と清原に送ってくれたらしいこと。
父の電話相手は児童保護センター?の人で、清原の不良仲間
に保護施設出身の人がいてその人の紹介でいつでも電話に出
てもらえるように準備していたこと。
俺は嬉しくて、街中なのに思いっきり涙を流した。
はじめて人前で泣いた。二人は困っていた。
俺は、感謝をこめて二人に焼肉をおごった。
もちろん、その月の給料袋をにぎりしめて。
焼肉じゃ感謝の気持ちを伝えられないくらい感謝しきれなかった。
41 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:42:25.34 ID:gExy4Sja0
それから、俺はバイト代を使って携帯を買った。
母から雅治と清原のアドレスを聞いて、メールを送った。
返事が来るか緊張していたのを覚えてる。
二人はすぐに返事をしてくれた。
雅治は、毎週毎週俺に近況報告をするよう言ってきた。
そんなある日、雅治と清原が高校を退学したと噂で聞いた。
二人が困っているかもしれないのに、ヘタレな俺は二人に話
を聞くこともできなかった。
そして2年生の2学期、転校生がやってきた。
長身爽やかイケメンの彼を、岡田と呼ぶことにします。
43 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:46:13.48 ID:gExy4Sja0
岡田が教室に入ってきた瞬間、クラスの女子の目がかわった。
あー、現実にこんなイケメンがいるんだなーって思ってた。
先生が岡田の席は〜って話してると、岡田は何故かこっちに
歩いてきた。
「>>1君?俺、雅治の友達の岡田!よろしく!」
は、はいとしか言えなかった。
岡田は、前の高校で雅治とクラスメイトだったらしく、一緒
に退学になったようだった。
岡田は毎日俺に話しかけてくれた。
人気の岡田と一緒にいることで、俺は少しずつクラスに馴染
んでいった。こんなに爽やかでかっこいいのに不良なんだろ
うなーってずっと不思議だった。
42 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:42:26.65 ID:++zwZmtn0
母が雅治と清原のメアド持ってるってことか?
45 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:50:28.77 ID:gExy4Sja0
>>42
そうです。
中学卒業の時に、雅治と清原が俺の母に教えてたみたい
です。
岡田のおかげで少しだけ楽しくなった高校生活も、終わ
りが近づいてきた。
岡田は親の仕事を手伝うから大学にはいかないらしい。
俺は、地元のFランを受験した。
しかし、結果は失敗。
俺は宅浪することにした。
バイトをしながら、勉強をする生活。
高校時代よりずっと楽だった。
浪人の一年間、家族以外とは会話なんてなかったのがす
こし寂しかったが。
結果はまた受験失敗。
俺は、もうどうでもよくなっていた。
44 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:49:53.04 ID:/8WyTpK9O
>>1をトリコの小松に置き換えた
46 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:55:36.90 ID:gExy4Sja0
>>44
あんなに可愛くないです。
人生どうでもいいやと思い、浪人するって親には言って、
ニートも悪くないと思い、そんな生活が続いた。
バイトも辞め、貯金を使いながら一日中2chかゲームか
漫画の毎日。
夏が終わる頃、2年ぶりくらいに雅治からメールがきた。
「成人式は出るのか?」
俺のことを覚えててくれたことが嬉しかった。
けど、成人式には正直出たくなかった。
VIPじゃ成人式なんて糞みたいな言われようだし、実際
俺が言ってもぼっちになること間違いなしだし。
「ごめん。今の俺が行っても恥をかくだけだからやめとくよ」
と雅治に送ると、雅治は「お前がそう言うなら仕方ないな」
と言ってくれた。
これでいいんだと自分に言い聞かせた。
48 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:58:52.12 ID:gExy4Sja0
それから1ヶ月たつた頃、母からメールがきた。
「せっかくだから成人式いってきたら?スーツ姿見たいな」
悩んだけど、スーツも買ってくれるらしいし仕方なく行くこ
とにした。
スーツってすごいのな。
顔さえ見なければかっこよく見えるもん。
母は喜んでくれた。雅治にもやっぱり成人式に出ることをメー
ルした。
返事はなかったけど、はやく成人式で会いたいと思った。
50 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 18:04:54.78 ID:gExy4Sja0
そして成人式の当日。
朝、母と写真を撮って会場へ一人で出かけた。
人の多さにびっくりしながら、雅治と清原をさがした。
やっぱりあの二人は袴着てるのかなーとか考えながら探すけ
ど、全然見つからない。
じゃあスーツか?と考えて探すけどやっぱり見つからない。
諦め掛けてたとき、見たこたのある巨大な人影。
急いでかけよると、やはり清原だった。
清原は俺をみると、「久しぶり!」と相変わらず元気な声を
かけてくれた。
俺も頑張って話してみた。
俺「久しぶり」
清原「お前元気か?いまなにしてんだ?」
俺「ニ、ニート」
清原「お前ニートかよ、まあお前の人生だからな。」
俺「雅治君は?さがしてもいないんだ」
清原「・・・お前、聞いてなかった?」
俺「?」
清原「雅治はもういないよ。」
52 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 18:10:46.30 ID:/8WyTpK9O
>>50
おい!!!!
雅治どこやった!!!!
おい…
54 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 18:16:08.57 ID:gExy4Sja0
俺「?????」
何を言ってる?と思った。意味がわからなかった。
会えないの?どこいったの?あれ?
口に出せないぶん、頭の中の言葉は凄いスピードでぐちゃぐ
ちゃ回る。
清原「バイク事故だ。夏の終わり頃だな。」
清原「病院についたときにはダメだったらしい。」
俺は信じられなかった。
嘘だと思った。けど、紛れもない真実。
はじめて俺に優しくしてくれたDQNはもういない。
それから、俺は清原から色々な雅治のことを聞いた。
雅治はお前のことを弟のように思っていた。
3年生に上がる時、中学の校長先生に俺と雅治を同じクラス
にするように頼みこんだこと。
他にもたくさんあった。
そして雅治が事故を起こした日は、俺が成人式に出ないとメー
ルした次の日だった。
雅治は、俺を成人式に出させるために、うちに説得にいく途
中で事故を起こした。
そして、雅治が持っていた荷物の中には、「>>1を成人式に
出させるための最終兵器」というネクタイが入っていたらし
いこと。
俺は、二十歳にもなって泣いた。
成人式の会場の人ごみのなか、泣いた。
清原も泣いていた。袴姿で、強面の男が泣いていた。
そして、清原は俺に一言いった。
「お前がニートだなんて知ったら、雅治も悲しむんじゃない
か。」
「お前がひとり立ちできないようじゃ、雅治も死んでも死に
きれないよな。」
>>次のページへ続く
>>27
必死に書いてます。でも、今書きたくなったんで。
28 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:09:42.57 ID:/8WyTpK9O
支援
スレタイまで長そうだな
30 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:13:14.68 ID:gExy4Sja0
>>28
すみません。よかったらみて行ってください
29 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:12:16.52 ID:gExy4Sja0
年が明けたころ、3人は無事に高校に合格した。
みんなバラバラの高校だったから、この二人と一緒にいられ
るのもあと少しかと寂しくなっていた。
そして卒業式。
卒業証書を貰い、教室に帰ると一人一人の一言タイムがあった。
雅治は先生にお礼をして謝っていた。
清原も先生に謝っていた。
俺はこういうのが苦手だった。
結局、3年間で会話らしい会話なんて全然してないし、声も
小さくて話すのが苦手だから。
でも、雅治と清原にお礼を言いたかった。
俺は自分なりに必死に大きな声を張り上げた。
顔は真っ赤だったと思う。
「雅治君、清原君、先生、ありがとうございました。」
とだけ言って、すぐさま席に戻った。
雅治と清原は、大きな拍手をしてくれた。
こうして、俺は中学校を卒業した。
31 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:16:43.69 ID:gExy4Sja0
俺は家の近くの所謂底辺校に通うことになった。
友達できるかなとか、中学校に入学したときとなにも変わっ
てなかった。
なにかスポーツをしようと、バドミントン部に入部した。
バスケ部もあったけど、あのメンバー以外とバスケはできな
いと思ったから入らなかった。
しかし、高校に入っても新しい友達はできなかった。
そして、高校に入学して半年程たったころ、両親が離婚した。
32 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:18:23.73 ID:gExy4Sja0
母は家を出て行った。
といっても、自転車で二時間くらいのところだが。
俺は父と父の両親と一緒に住むことになった。
ここから、俺の地獄がはじまった。
34 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:22:38.91 ID:gExy4Sja0
まず、父は仕事のストレスからよく僕に暴力をふるった。
そして、僕が逃げようとすると、それを押さえるのは父の両
親なのだ。
父の両親に腕を掴まれ、僕は父に殴られる。
本当に怖かった。
そして、父はうちに住むなら生活費を入れろ。
と言い出した。
なので、コンビニで早朝のバイトを始めた。
バイト→学校→部活の生活は予想以上にきつかった。
部活が終わって家に帰れば地獄が待っていた。
母の元に逃げたかったが、心配をかけられないのと、高校に
通うためにそれは避けた。
35 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:24:50.00 ID:mThMax3E0
こんな展開は待ってなかった……
33 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:19:23.67 ID:ka0LABpz0
見てるよ
36 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:25:52.35 ID:gExy4Sja0
>>33
ありがとう。
そんな日が続いて、俺が2年生に上がった頃、
部活が終わり家に帰っていると、家の前に人がいた。
怖かったので目を合わせないように帰っていると、
「おい」と声をかけられた。懐かしい声だった。
声の主は雅治だった。清原もいる。
「お前、親父にいじめられてるんだろ?ちょっと家に入るぞ」
と言うと、二人は俺の家に入っていった。
38 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:27:46.98 ID:/8WyTpK9O
意外な展開
39 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:32:56.49 ID:gExy4Sja0
俺は止めたけど、二人は聞かなかった。
二人は父と父の両親の前に座ると、父に話し始めた。
「親父さん、>>1を殴るのはやめてください」
父は、びっくりしていたが、俺を殴っていることを認めなかっ
た。二人が色々言っていたが、親父も、両親も、認める様子
はなかった。
すると、清原が携帯をとりだし、誰かに電話を始めた。
そして、その電話を父に渡すと、父は部屋を出てしばらく話
していた。
父が戻ってくると、俺の前に土下座して「本当にすまんかっ
た!」と言い、両親にも謝らせていた。俺はどういうことか
わからなかったけど、親が子供に謝るのは嫌だったので、
やめさせた。
その後、父は二度と暴力はしない、バイトもやめてもいいと
言って、この件は解決した。雅治がご飯に行こうと言うので、
家を出た俺は、清原と雅治に話を聞いた。
40 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:37:27.35 ID:gExy4Sja0
どうやら、母が助けのメールを雅治と清原に送ってくれたらしいこと。
父の電話相手は児童保護センター?の人で、清原の不良仲間
に保護施設出身の人がいてその人の紹介でいつでも電話に出
てもらえるように準備していたこと。
俺は嬉しくて、街中なのに思いっきり涙を流した。
はじめて人前で泣いた。二人は困っていた。
俺は、感謝をこめて二人に焼肉をおごった。
もちろん、その月の給料袋をにぎりしめて。
焼肉じゃ感謝の気持ちを伝えられないくらい感謝しきれなかった。
41 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:42:25.34 ID:gExy4Sja0
それから、俺はバイト代を使って携帯を買った。
母から雅治と清原のアドレスを聞いて、メールを送った。
返事が来るか緊張していたのを覚えてる。
二人はすぐに返事をしてくれた。
雅治は、毎週毎週俺に近況報告をするよう言ってきた。
そんなある日、雅治と清原が高校を退学したと噂で聞いた。
二人が困っているかもしれないのに、ヘタレな俺は二人に話
を聞くこともできなかった。
そして2年生の2学期、転校生がやってきた。
長身爽やかイケメンの彼を、岡田と呼ぶことにします。
43 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:46:13.48 ID:gExy4Sja0
岡田が教室に入ってきた瞬間、クラスの女子の目がかわった。
あー、現実にこんなイケメンがいるんだなーって思ってた。
先生が岡田の席は〜って話してると、岡田は何故かこっちに
歩いてきた。
「>>1君?俺、雅治の友達の岡田!よろしく!」
は、はいとしか言えなかった。
岡田は、前の高校で雅治とクラスメイトだったらしく、一緒
に退学になったようだった。
岡田は毎日俺に話しかけてくれた。
人気の岡田と一緒にいることで、俺は少しずつクラスに馴染
んでいった。こんなに爽やかでかっこいいのに不良なんだろ
うなーってずっと不思議だった。
42 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:42:26.65 ID:++zwZmtn0
母が雅治と清原のメアド持ってるってことか?
45 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:50:28.77 ID:gExy4Sja0
>>42
そうです。
中学卒業の時に、雅治と清原が俺の母に教えてたみたい
です。
岡田のおかげで少しだけ楽しくなった高校生活も、終わ
りが近づいてきた。
岡田は親の仕事を手伝うから大学にはいかないらしい。
俺は、地元のFランを受験した。
しかし、結果は失敗。
俺は宅浪することにした。
バイトをしながら、勉強をする生活。
高校時代よりずっと楽だった。
浪人の一年間、家族以外とは会話なんてなかったのがす
こし寂しかったが。
結果はまた受験失敗。
俺は、もうどうでもよくなっていた。
44 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:49:53.04 ID:/8WyTpK9O
>>1をトリコの小松に置き換えた
46 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:55:36.90 ID:gExy4Sja0
>>44
あんなに可愛くないです。
人生どうでもいいやと思い、浪人するって親には言って、
ニートも悪くないと思い、そんな生活が続いた。
バイトも辞め、貯金を使いながら一日中2chかゲームか
漫画の毎日。
夏が終わる頃、2年ぶりくらいに雅治からメールがきた。
「成人式は出るのか?」
俺のことを覚えててくれたことが嬉しかった。
けど、成人式には正直出たくなかった。
VIPじゃ成人式なんて糞みたいな言われようだし、実際
俺が言ってもぼっちになること間違いなしだし。
「ごめん。今の俺が行っても恥をかくだけだからやめとくよ」
と雅治に送ると、雅治は「お前がそう言うなら仕方ないな」
と言ってくれた。
これでいいんだと自分に言い聞かせた。
48 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 17:58:52.12 ID:gExy4Sja0
それから1ヶ月たつた頃、母からメールがきた。
「せっかくだから成人式いってきたら?スーツ姿見たいな」
悩んだけど、スーツも買ってくれるらしいし仕方なく行くこ
とにした。
スーツってすごいのな。
顔さえ見なければかっこよく見えるもん。
母は喜んでくれた。雅治にもやっぱり成人式に出ることをメー
ルした。
返事はなかったけど、はやく成人式で会いたいと思った。
50 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 18:04:54.78 ID:gExy4Sja0
そして成人式の当日。
朝、母と写真を撮って会場へ一人で出かけた。
人の多さにびっくりしながら、雅治と清原をさがした。
やっぱりあの二人は袴着てるのかなーとか考えながら探すけ
ど、全然見つからない。
じゃあスーツか?と考えて探すけどやっぱり見つからない。
諦め掛けてたとき、見たこたのある巨大な人影。
急いでかけよると、やはり清原だった。
清原は俺をみると、「久しぶり!」と相変わらず元気な声を
かけてくれた。
俺も頑張って話してみた。
俺「久しぶり」
清原「お前元気か?いまなにしてんだ?」
俺「ニ、ニート」
清原「お前ニートかよ、まあお前の人生だからな。」
俺「雅治君は?さがしてもいないんだ」
清原「・・・お前、聞いてなかった?」
俺「?」
清原「雅治はもういないよ。」
52 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 18:10:46.30 ID:/8WyTpK9O
>>50
おい!!!!
雅治どこやった!!!!
おい…
54 :名も無き被検体774号+:2012/11/20(火) 18:16:08.57 ID:gExy4Sja0
俺「?????」
何を言ってる?と思った。意味がわからなかった。
会えないの?どこいったの?あれ?
口に出せないぶん、頭の中の言葉は凄いスピードでぐちゃぐ
ちゃ回る。
清原「バイク事故だ。夏の終わり頃だな。」
清原「病院についたときにはダメだったらしい。」
俺は信じられなかった。
嘘だと思った。けど、紛れもない真実。
はじめて俺に優しくしてくれたDQNはもういない。
それから、俺は清原から色々な雅治のことを聞いた。
雅治はお前のことを弟のように思っていた。
3年生に上がる時、中学の校長先生に俺と雅治を同じクラス
にするように頼みこんだこと。
他にもたくさんあった。
そして雅治が事故を起こした日は、俺が成人式に出ないとメー
ルした次の日だった。
雅治は、俺を成人式に出させるために、うちに説得にいく途
中で事故を起こした。
そして、雅治が持っていた荷物の中には、「>>1を成人式に
出させるための最終兵器」というネクタイが入っていたらし
いこと。
俺は、二十歳にもなって泣いた。
成人式の会場の人ごみのなか、泣いた。
清原も泣いていた。袴姿で、強面の男が泣いていた。
そして、清原は俺に一言いった。
「お前がニートだなんて知ったら、雅治も悲しむんじゃない
か。」
「お前がひとり立ちできないようじゃ、雅治も死んでも死に
きれないよな。」
>>次のページへ続く