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イケメン同期に振り回された俺の人生について語る
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32 :石黒@(^o^)/:2016/02/18(木) 00:05:18.59 ID:SHhZ1Aus.net
天使の分が「人のカバン覗くなんてサー!と言が、悪魔にを売た俺は、ソロソロと白カバに近づ

もしかたら、怪しいビジネスの書類が入ってるとかも

ちょっとくだけ、ほんとちょっと覗くだけだから思うなよ。

シャワーの音が聞こえるのを念入に確認し、そっとバンの中を殿のぞいた



33 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:07:33.71 ID:SHhZ1Aus.net
あまり おおっぴらに中身を取り出すわけにはいかなかったが、いたって普通の、仕事に必要なものしか入っていなさそうだった。

「なんだ、つまんねーの。」

何も見つからないことを残念に思いながらカバンから離れようとしたそのとき、ファスナー付きの内ポケットが不自然な形で少し膨らんでいるのに気づいた。

覗くだけと決めていた俺だったが、その膨らみが異様に気になって、さらに悪魔に魂を売り払い、おそるおそるファスナーをあけた。

中に入っていたのは、ペンケースぐらいの大きさの、やたら可愛いピンクの袋だった。

「こ、これって・・・。」



34 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:11:02.66 ID:SHhZ1Aus.net
であれ その正体がかわからなかっただろうがまたこれ」が何なのっていた

(こキュアじいか。)

ャ魔女れみのリキュアに携わるといことと、水樹奈々がプリキュアの声優初挑ということをニースで見て、春から放沿ていたハートキャッチプリキア!5話くらいまでていた。

記憶がしければ、これはートャッチプリキュアのアイテムを入れ袋だ。



37 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:12:59.86 ID:SHhZ1Aus.net
紐を緩めてちらっと中を見たが、やはり間違いないようだ。

(まじかよ。プリキュアかよ。)

そのとき、俺の中で点と点がつながって線となり、新技をひらめいたときのように電球が頭から飛び出した。

(わかった!!こいつ、二次元にしか興味ないんだ!!)

だって、24歳の男がプリキュアの変身アイテムを会社のカバンに入れて持ち歩いてるとかやばくね?

やばいよ。絶対やばい。てか購入してる時点でやばいし。

俺は、ついに白石の弱みを握って最高にボルテージが上がった。



38 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:14:17.82 ID:SHhZ1Aus.net
その夜は、何事もなく過ごした。

せっかく入手した白石の秘密なのだ。

暴露するなら、なるべくみんながいるところがいい。

狙いは、定めていた。

2ヶ月後に企画されていた、社員旅行の夜、その日に。




39 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:15:34.38 ID:SHhZ1Aus.net
うだるような暑さに見舞われていた夏の日、待ちに待った社員旅行、一泊二日の温泉旅行の日がついに訪れた。

参加者が多いのが、この会社の風土の良さを一層感じさせた。

みんなで適当に観光しつつ旅館に到着し、温泉に入ったらあとは宴会だ。


上司が気を使ってなのか、部屋は俺と白石の二人部屋。

何も知らない白石は旅行を楽しんでホクホクした顔をしているが、宴会のその瞬間に、お前の天下はおしまいだからなぁ!!

わっはっは!!



40 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:16:49.31 ID:SHhZ1Aus.net
俺の考えは甘かったのだ。

みんなが少し酒が入った頃に暴露してやろうと思っていたが、宴会中盤ぐらいから、会場は、ほぼ真っ二つに分かれていた。

女性陣に囲まれて楽しそうに話している白石組と、酔っ払ったおっさん達に絡まれている俺、石黒組と、だ。



41 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:18:27.22 ID:SHhZ1Aus.net
右から「大地おめーはなぁ、お調子ものだから駄目なんだよ!いいから飲め!」

「それ長所っすよ長所wあざーすww」

左から「大地くん、俺もう腹いっぱいだからこれも食って。」

「勘弁してくださいw俺も腹いっぱいっすw」

前から「おい大地ー!お酌くらいしろよぉ!」

「それだめっすよwパワハラ、パワハラw」

後ろから「あぁんパワハラだぁ!?おーじゃあセクハラもしてろうかオラァ!!」

「あーだめーww感じちゃうーーww」


俺なにやってんの!!女の子どこ!!



42 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:20:25.78 ID:SHhZ1Aus.net
んに囲まれつつくに白石組まし妬ましい気持ちで見ていた

宴会場には一あがったステージがあって、ラオケ好きの音痴な部長綿と騒音係をしていて白石が楽しそうに何をしゃてる湿か全然聞いし

こんなはずじゃなかったのにーー!

ちくしょー!!俺も女の子と話してーーよー



43 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:22:01.45 ID:SHhZ1Aus.net
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意識が戻ったときに聞こえたのは、遠くで川が流れる音と、耳鳴りの音だけだった。

重い目を開くと、月明かりに照らされた和室の天井が見えた。

どうやら部屋に戻って、布団に寝ているらしい。



そうか、潰れてしまったのか・・・。

頭が痛い。喉もカラカラだ。

うめきながら身体を起こそうとすると、「大丈夫?」という声が聞こえた。

月明かりの中にぼんやりと見えたのは、白石の姿だった。



44 :石@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:23:08.96 ID:SHhZ1Aus.net
部屋かりけず、スクライトででいたい。

も言わず、コップに水を汲んできて、俺に手渡して

「サンキ・・しぶり・・。」

「みなからまさてたもん。おれさ

もう一れ・・・

ょっと待て。



45 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:24:25.46 ID:SHhZ1Aus.net
白石がもってきてくれた水を一気に飲んで、俺はまた倒れこむように横になった。

「いま何時・・・?」

「1時だよ。」

1時か・・・。よかったまだ眠れる。

それだけ聞いて、俺は再び眠りについた。

ああ、そういえば、白石の秘密暴露できなかったなぁ・・・。



47 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:25:30.09 ID:SHhZ1Aus.net
次に意識が戻ったときには、遠くの川の音だけが聞こえた。

耳鳴りが治っている。

頭の痛みもほとんど取れていた。

光景はさっきと変わらず月明かりの天井。

まだ朝にはなっていないらしい。

横を見ると、隣の布団で白石が眠っていた。


「ふう・・・。」

頭の痛みは取れたが、身体がだるい。

トイレに行こうと身体を起こしたら、「水飲む?」と横になったまま白石が聞いてきた。



48 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:26:56.31 ID:SHhZ1Aus.net
「うおびっくりした。まだ起きてたのかよ。」

「なんか眠れなくて。」

眠れなくてって、時間見たら3時半じゃねーか・・・。

トイレから帰ってきて話をきいたら、俺以外も全員潰れて、飲んでなかった先輩方が部屋まで連れてきてくれたらしい。

「みんな、ここまで潰れたことないんだって。石黒くんがいて、相当楽しかったんだろうって言ってたよ。」

俺としては女の子と飲みたかったが、悪い気はしなかった。




49 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:28:56.46 ID:SHhZ1Aus.net
「石は、みんなか愛されてて、いいね

「女の子に囲まれてる白石のぽどいいだろ。」

んなよ。僕は石くんほうが羨ましいと思うな使。」


う言って石は いつような笑顔見せたが、月明かりにらされいるせ、少し寂しそうな顔に見え便

白石がこんな顔をしているは初めて見た

(そういえば俺、で白に敵意もってたんっけ・・



50 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:30:21.50 ID:SHhZ1Aus.net
布団の上で胡坐をかいて向かい合って座っている、透き通った白石の顔をまじまじと見て、ふと思った。

こいつから何かイヤなことをされたわけでもないのに、秘密を暴こうと躍起になったり、それを暴露しようとしたり。

自分よりイケメンでチヤホヤされてるからって、すげー女々しくないか。

白石の寂しそうな顔にやられたのか、急に自分の汚さが恥ずかしくなった。



51 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:31:46.25 ID:SHhZ1Aus.net
「俺、お前の秘密知ってるよ。」

あまりに突然だった。

その言葉を発したのは自分なんだが。

なぜこのタイミングで、この言葉が出てきたのか、いまでもわからない。

でも、言ってしまったのだ。なんの脈絡もない、この場面で。



52 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:33:47.96 ID:SHhZ1Aus.net
空気は、完全におかしくなった。

突然変なことを言われた白石はフリーズしていまい、突然変なことを口走ってしまった俺もフリーズしてしまい、二人とも間抜けな顔で向かい合いながら、何も言えないでいた。

「どうして・・・?」

「えっ・・・。」

微妙な空気の中、最初に口を開いたのは白石だった。



53 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:34:54.43 ID:SHhZ1Aus.net
急に理由について聞かれた俺は焦ってしまい、「どうして」と言った白石も焦ってしまったのか、また二人とも「えっ」「あっ」などと言葉しか言えず、微妙な空気に戻ってしまった。

「・・・・・・あ、えーと・・・。」

俺はこの空気を何とかせねばと言葉を続けようとするが、何も出てこない。



54 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:35:34.44 ID:SHhZ1Aus.net
「あ、ご、ごめん。ど、どうしよう。」

白石も戸惑っていた。そりゃそうだ。

「ど、どうしようっていうか、え、ど、どうしよう。」

「ごめん、あの、気づかれたことなかったから・・・。」

白石はついに目を伏せてしまった。

俺の暴露で白石がこんなに動揺すると思わなくて、逆に俺が動揺してしまった。



55 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:36:35.85 ID:SHhZ1Aus.net
しかに白石は いまプリキュ振りを微塵も出してないし、ぜ気づいたのかもしで聞かれ確にえるとができ

さすがにカンるものいし、カバンをったがバレたらのほうがピ

どうしてこんな簡ことに気づかなかったの。みんなで言かった。

てか、もしかし こいでに気づいてんじないか?やばい。やぞ。

僕、綿で寝ます。」

脳内でパニッを繰り広間、白石は急に立ち上て部屋を出て行こうとした



56 :石黒@\(^o^)/:2016/02/18(木) 00:38:12.93 ID:SHhZ1Aus.net
「え、いや、いやいや、なんでだよ。」

「同じ部屋で寝るの、嫌じゃないですか?」

「いや、なんでだよ。」

俺はとんでもない罪悪感に襲われていた。

プリキュア好きって言っただけで そんなにショック受けるか!?よかった、ほんとよかった!みんなの前で言わなくて!

そのときの俺は、そういう気持ちでいっぱいだった。

「気にしなくて大丈夫なので・・・。」

白石は、そのまま俺に背を向けた。




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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, 純愛, 胸キュン,
 

 
 
 
 
 

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