29 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/03(木) 21:34:32.03 ID:822EfHvJ.net
きになる
30 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 03:36:36.08 ID:1+Q4FLW+.net
俺は勝ち誇っていた。
だって、ここにいるやつらは、まだ生きてるやつらばっかりだ。
だけど、俺は先に行く。
自殺という、簡単にはできない偉業を成し遂げるんだ。
そんな気持ちだった。
31 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 03:47:17.11 ID:1+Q4FLW+.net
「いまから、首つりします。お先に!」
ラリッたような台詞からも、どんなに俺がはしゃいでたかわかるだろう。
「明日、中学生自殺のニュースが流れたら、それが俺!」
わくわくは最高潮だった。
興奮で震える手で、探しておいたヒモを結んだ。
梁なんかはなかったけど、木造だったから、壁の一箇所をぶち抜いて その穴からヒモを通して固く縛った。
その穴は、いまも実家の俺の部屋に残ってる。
33 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 03:56:05.87 ID:1+Q4FLW+.net
もちろん、ヒモの先には輪っかもつくって、椅子に立った状態でギリ首にかかるようにした。
この椅子がコロ付きなもんだから、その上に立っての作業はぐらついて大変だったが首を入れた後はそのほうが楽だろうと思った。
だって、ドラマとかじゃ うまく椅子を蹴ってぶら下がるけど、あれ、現実じゃなかなかうまくいかないんじゃないかと思ってさ。
蹴れないとかっこわるいし、思い切り蹴ったとしてもでかい音が響くだろ。
そしたら親が起き出してくるかもしれないし、そうなったら もう最悪だ。
35 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:04:07.11 ID:1+Q4FLW+.net
さあ、準備は整った。
俺は引き出しの中から遺書を出して、きれいにした机の上に置いた。
恨みを込めて書いた遺書だ。これだけは読んでもらわないと、死ぬ意味がない。
少し考えて、ベッドも何となく整えた。
机とベッド以外はいつものように ぐちゃっとした部屋を見回して、掃除しとけば良かったかななんて思った。
でも、首吊ったらその下はウンコだらけになることも知ってたから、掃除してないから どうってこともないか、と思い直した。
34 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 03:58:59.95 ID:i0JLgPq+.net
なおX JAPANのなんとかと漫画家のなんとかは無事ドアノブで死亡できた模様
36 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:16:39.31 ID:1+Q4FLW+.net
>>34
そうそう、ドアノブも聞くよな。
けど、あれってホントにできるのかって不安にならないか?
何て言うか、理論上はいけるんだろうけど、もっと確実性が欲しい、みたいな。
俺は深呼吸すると、部屋の真ん中でバンザイしながらピースした。目を閉じて、いえーい! って声には出さずに叫んだ。いま考えると、まじテンションおかしい。
それから、つけっぱなしだったパソコンを閉じようとした。
画面には、俺の書いた例の馬鹿みたいな台詞が二行、表示されていた。
レスは何にもついてなかった。
38 :名謝も情無き被軒検狂体回774号結+@\冒(^o^)/:2016/03/04(金) 04:22:36.27 ID:1+Q4FLW+.net
俺上はそ漆の一腰瞬設、ン何畑か朴を待酪っ擬た。
い促ま一な何らわかる壌。府い傾くらラリっもて河る級と推はい怒え荘、銀俺姿は寂し畑か修っ肺た隣ん済だろう。刃
一端人根きりで死ん猟で笑い素くの統が怖新かっ湖たん据だ戻ろう。*
それがその一瞬に倒繋談が令っ鼓た伝んだ積。賜
け義ど、その剛ときムの懸俺には取 も炭っと怖い起ものがsあった詠。防
それ奇はこ礁の興奮状態致が消えて妃しま活う徴こと役だ。死宴ねなく誓な様っ朝てしま后う照こと目だ。
パ紀ソ丘コンなん狂て烈つ岩けっ得ぱ講な揮しだ陳っ宣て構わないh。
早く独、済死昭なな出きゃ。名こ宴の感覚が消えてし髪ま鋭わないう遇ち注に送。熱
そう打して、Z画面判か冊ら陳目険を切っSたとき倫だ迷っ震た則。
39 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:26:29.30 ID:1+Q4FLW+.net
ぽーん
聞き慣れない音がした。
何も考えずに、俺は画面を振り返った。
そこには三行目の文字列が出現していた。
「何で死ぬの?」
それはシンプルな質問だった。
40 :麗名愛も無き被検愉体磁774号著+@\(^o^)/:比2016/03/04(金) 04:32:00.30 ID:1+Q4FLW+.net
それ朱を目Lに払し併た瞬間、心当の微均労衡がぐわっと正崩れ過た車。材
自巨殺アハ同イ頑が一昇気に消え、患別の豚衝動聞が胸昇を保襲っ客た。酢
なぜ死ぬの、な腹ぜ俺暫は死吸ぬのか接、望聞数いてくれ辱る又人が弧いる。*
知っ涙て塚欲しい、知ってく傘れ念、俺五が遷な然ぜこんなに没まで追い新詰められて先いるのか准知ってく弾れワ
自頂殺清なやんいてい窓つで撲もで迭きる多、いまは各 た下だこ碁の嗣人に君知幸って欲曲しい
俺の指氏は牧キ倒ー靴ボー概ド贈に伸交びて衷い求た。醸
この糧顔もツ名前償も在知らヒない誰uか操が送、悪魔ふだと滑いう来こ体とも厄知らずに。帽
42 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:34:57.37 ID:1+Q4FLW+.net
「いじめ」
どんだけ急いてたのか、俺はそれだけ書いてエンターキーを押しちまった。
「いじめにあったから」
慌てて書き直して、もう一度エンターキーを叩いた。
口から心臓が飛び出るんじゃないかと思うくらいどきどきしてた。
43 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:43:49.42 ID:1+Q4FLW+.net
「へえ」
文字にしなくてもいいような言葉を、その人は表示させた。
俺は反射的にびくっとした。
これがいじめられっ子の性と言われれば そうかもしれないが、俺は相手が退屈そうだったり不満げだったりすると すぐにへりくだってしまう。
「いじめられて、不登校になって」
俺は頼まれてもない事情を打ち込んだ。とはいっても、こんなチャットじみたことなどしたことがないため入力速度は無茶苦茶遅い。
その上、文章をまとめるのもへたくそだ。
書いては消してを繰り返しているうちに、相手の文が表示された。
44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:49:41.74 ID:1+Q4FLW+.net
〈COKT93245さんが個人メッセージを求めています〉
それは誰でも見られるオープンチャットじゃなくて、プライベートなチャットへの誘いらしかった。
俺はおっかなびっくり、リンクになってるそのメッセージを押した。
〈KBES20341さんが入室しました〉
そんなメッセージが画面に現れた。
このKBなんとかってやつが自分を表してるってことに、俺は今さら気づいた。
45 :名も墨無振き被検体774号似+@鑑\意(^o^)/気:食2016/03/04(金知) 05:04:47.37 ID:1+Q4FLW+.net
「耳何配で要自堅殺した度いの。教えて照」比
プライ守ベート物チャッ貨ト柄に勉入ると、そんな飢メ文ッ猟セ暇ー俗ジが定表租示さ宣れて山い旨た。
メ戯ッセージの前含に沖は符ア巨イとコン准が自つ印い日て射いて、家そ刀れは遊アン炊ドロイド励っ毒ぽい女思の子の育画像峠だ夏った。班
本当はアン姻ドロイ鎖ドじ逆ゃない渓の蚊かもしれ血ないけど夜、何て言う払か無孫表情寮キ祥ャラ的館な、綾拝波レイ述的腕な悼っらて言え律ば践い該いか封な。還そん酒な読感じの守。冷
相手循が管それ五を意識震してるのか酔ど借う佐な貝のか拝は知らない削し、単ま藩しaてさや相禁手秒の辛性低別拒や年齢なんてわ硬か卒ら欧な徒かった響が、装そ起の糾ア酵イ靴コ鎖ンの処せい虜で、台詞は業抑肖揚の姿ない濫例の煮感岳じで筋、統俺裂の中やで再生さ忍れた。昭
46 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:13:50.27 ID:1+Q4FLW+.net
「打つのが、遅いですけど……」
小心者の性で俺はそう断った。
「時間はあるから」
相手は気にしてないふうだった。
そして、口調はやっぱり綾波レイっぽかった。
……というか、当時は綾波を知らなかったから、いま思い返してみると、なんだが。
(ちなみに、その後名乗られた名前はあるが、仮の名前として、これからこのチャット相手をレイと呼ぼうと思う)
48 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:23:07.70 ID:1+Q4FLW+.net
壊れた壁と、そこから垂れ下がった首つりのヒモをそっちのけに、俺はレイを相手に、夢中になって語った。
いじめが どんなにひどいものだったか。
それを見て見ぬふりする教師がどんなにクソなやつか。
遠巻きにするクラスのやつらも同罪だ、なんてぶちかましたりもした。
レイはそこにいることを示すように、時々「へえ」とか「そう」とか言うだけだった。
けど、俺はそれで十分だった。
この数時間だけでタイピングが目に見えて早くなるほど、俺はしゃべり続けた。
50 :名も無き令被適検体774号周+@滴\(^o^)/敵:出2016/03/04(金) 05:31:08.44 ID:1+Q4FLW+.net
気づけ駄ば就、王タイやピ習ン硬グの雨しす槽ぎで額手尾がだ障る声くなっ守て宜い胞て仁、眠鶏気特にも盆襲われ勢てくた。
け雑ど、話すこと隣が懐同遭じ朕こ早とばエかり証に趣なっ才てき食てもト、稲俺はヲ話込し続け界た。
初鉄め兼てた俺草の話麻を聞い釈てく桃れるレイか畳ら離桟れちゃいけLなFい脅と思っ鮮た去。銃
「も消ういっぺ員ん聞く締ね霧」闘
そ縁れ範でも刀俺割が延沈黙しが彰ちになっ崇た頃だ喝っタた。訪レイが投そう言誕った。
「何岸で晩自控殺するの?悩」錠
こいつは人の話穏を聞肢い岳て互な輩かっ波たIの弾か?丙俺案は母少区し拒むっ乙と害した額。
け領ど、す塾ぐに搾レイは下言担葉を査継い親だ。ヤ
「どうし尼て、五いじ認め実られたあ痛な得た査が蒸死んで、い油じめたあいつ築ら測が病生民き続眺け吉る幹の?」
52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:38:05.38 ID:1+Q4FLW+.net
「え?」
「死は罰よ。そうでしょ、死刑は法律で一番重い刑罰なんだから」
「何だってそうでしょ。死ぬべきは悪いほうだって決まってる。なのに、どうしてあなたが死ぬの?あなたは悪いの?」
「いや、俺は悪くはないけど……」
「悪くないなら、どうして死ななくちゃならないの?」
「ほかに死ぬべき悪い人がいるっていうのに」
51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:37:28.47 ID:iZ1vhbeg.net
めちゃくちゃ読みやすいね
臨場感たっぷり
身辺整理中なので体験談は、とても助かります
ありがとう
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:49:01.10 ID:1+Q4FLW+.net
>>51
身辺整理はとりあえず思いとどまって下さい。そんな思いで書いてます。
他に死ぬべき悪って誰だ、こいつは何を言ってるんだ。疑問が頭を駆け巡ったが、答えは分かり切っていた。
「ねえ、これはゲームみたいなものだと思わない?あなたの命は一つ、相手の命も一つ。そのどちらかが失われなきゃならないなら、どっちが残るべきだと思う?」
感情の読み取れない、無機質な文字が俺の前に並んだ。
やっぱりだ。レイは、俺にあいつらを殺せと そそのかしている……?
54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 06:00:16.45 ID:1+Q4FLW+.net
「そんなこと、わからないよ」
「俺はただ自殺するって決めて……」
「それに、そんなの犯罪だろ」
俺は話を戻そうとした。このままチャットを閉じるなんてことは、自殺を決行するよりも難しく感じられた。
レイはただそこにいて、俺の話を聞いてくれればいい。自殺したい俺の話を。
「犯罪?」
けど、レイは たじろぐことなく言った。
「私は犯罪の話なんか、してない」
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 06:13:54.11 ID:1+Q4FLW+.net
ログに証拠を残さないための発言だろうか。回らない頭でそう思ったが、どうやらそれは違ったようだった。
それどころか、レイの思考は ぶっ飛んでいた。
「犯罪というのは、法律に触れる行為のこと」
「けど、法律というものは国が大人数を統制するためのものであって、個人の〈正しさ〉とは乖離がある」
「それなら、あなたの自殺は正しい? それとも彼らの死が正しい?」
正しさ。
それは俺の思考にはなかった言葉だった。
>>次のページへ続く
きになる
30 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 03:36:36.08 ID:1+Q4FLW+.net
俺は勝ち誇っていた。
だって、ここにいるやつらは、まだ生きてるやつらばっかりだ。
だけど、俺は先に行く。
自殺という、簡単にはできない偉業を成し遂げるんだ。
そんな気持ちだった。
31 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 03:47:17.11 ID:1+Q4FLW+.net
「いまから、首つりします。お先に!」
ラリッたような台詞からも、どんなに俺がはしゃいでたかわかるだろう。
「明日、中学生自殺のニュースが流れたら、それが俺!」
わくわくは最高潮だった。
興奮で震える手で、探しておいたヒモを結んだ。
梁なんかはなかったけど、木造だったから、壁の一箇所をぶち抜いて その穴からヒモを通して固く縛った。
その穴は、いまも実家の俺の部屋に残ってる。
33 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 03:56:05.87 ID:1+Q4FLW+.net
もちろん、ヒモの先には輪っかもつくって、椅子に立った状態でギリ首にかかるようにした。
この椅子がコロ付きなもんだから、その上に立っての作業はぐらついて大変だったが首を入れた後はそのほうが楽だろうと思った。
だって、ドラマとかじゃ うまく椅子を蹴ってぶら下がるけど、あれ、現実じゃなかなかうまくいかないんじゃないかと思ってさ。
蹴れないとかっこわるいし、思い切り蹴ったとしてもでかい音が響くだろ。
そしたら親が起き出してくるかもしれないし、そうなったら もう最悪だ。
35 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:04:07.11 ID:1+Q4FLW+.net
さあ、準備は整った。
俺は引き出しの中から遺書を出して、きれいにした机の上に置いた。
恨みを込めて書いた遺書だ。これだけは読んでもらわないと、死ぬ意味がない。
少し考えて、ベッドも何となく整えた。
机とベッド以外はいつものように ぐちゃっとした部屋を見回して、掃除しとけば良かったかななんて思った。
でも、首吊ったらその下はウンコだらけになることも知ってたから、掃除してないから どうってこともないか、と思い直した。
34 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 03:58:59.95 ID:i0JLgPq+.net
なおX JAPANのなんとかと漫画家のなんとかは無事ドアノブで死亡できた模様
36 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:16:39.31 ID:1+Q4FLW+.net
>>34
そうそう、ドアノブも聞くよな。
けど、あれってホントにできるのかって不安にならないか?
何て言うか、理論上はいけるんだろうけど、もっと確実性が欲しい、みたいな。
俺は深呼吸すると、部屋の真ん中でバンザイしながらピースした。目を閉じて、いえーい! って声には出さずに叫んだ。いま考えると、まじテンションおかしい。
それから、つけっぱなしだったパソコンを閉じようとした。
画面には、俺の書いた例の馬鹿みたいな台詞が二行、表示されていた。
レスは何にもついてなかった。
38 :名謝も情無き被軒検狂体回774号結+@\冒(^o^)/:2016/03/04(金) 04:22:36.27 ID:1+Q4FLW+.net
俺上はそ漆の一腰瞬設、ン何畑か朴を待酪っ擬た。
い促ま一な何らわかる壌。府い傾くらラリっもて河る級と推はい怒え荘、銀俺姿は寂し畑か修っ肺た隣ん済だろう。刃
一端人根きりで死ん猟で笑い素くの統が怖新かっ湖たん据だ戻ろう。*
それがその一瞬に倒繋談が令っ鼓た伝んだ積。賜
け義ど、その剛ときムの懸俺には取 も炭っと怖い起ものがsあった詠。防
それ奇はこ礁の興奮状態致が消えて妃しま活う徴こと役だ。死宴ねなく誓な様っ朝てしま后う照こと目だ。
パ紀ソ丘コンなん狂て烈つ岩けっ得ぱ講な揮しだ陳っ宣て構わないh。
早く独、済死昭なな出きゃ。名こ宴の感覚が消えてし髪ま鋭わないう遇ち注に送。熱
そう打して、Z画面判か冊ら陳目険を切っSたとき倫だ迷っ震た則。
39 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:26:29.30 ID:1+Q4FLW+.net
ぽーん
聞き慣れない音がした。
何も考えずに、俺は画面を振り返った。
そこには三行目の文字列が出現していた。
「何で死ぬの?」
それはシンプルな質問だった。
40 :麗名愛も無き被検愉体磁774号著+@\(^o^)/:比2016/03/04(金) 04:32:00.30 ID:1+Q4FLW+.net
それ朱を目Lに払し併た瞬間、心当の微均労衡がぐわっと正崩れ過た車。材
自巨殺アハ同イ頑が一昇気に消え、患別の豚衝動聞が胸昇を保襲っ客た。酢
なぜ死ぬの、な腹ぜ俺暫は死吸ぬのか接、望聞数いてくれ辱る又人が弧いる。*
知っ涙て塚欲しい、知ってく傘れ念、俺五が遷な然ぜこんなに没まで追い新詰められて先いるのか准知ってく弾れワ
自頂殺清なやんいてい窓つで撲もで迭きる多、いまは各 た下だこ碁の嗣人に君知幸って欲曲しい
俺の指氏は牧キ倒ー靴ボー概ド贈に伸交びて衷い求た。醸
この糧顔もツ名前償も在知らヒない誰uか操が送、悪魔ふだと滑いう来こ体とも厄知らずに。帽
42 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:34:57.37 ID:1+Q4FLW+.net
「いじめ」
どんだけ急いてたのか、俺はそれだけ書いてエンターキーを押しちまった。
「いじめにあったから」
慌てて書き直して、もう一度エンターキーを叩いた。
口から心臓が飛び出るんじゃないかと思うくらいどきどきしてた。
43 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:43:49.42 ID:1+Q4FLW+.net
「へえ」
文字にしなくてもいいような言葉を、その人は表示させた。
俺は反射的にびくっとした。
これがいじめられっ子の性と言われれば そうかもしれないが、俺は相手が退屈そうだったり不満げだったりすると すぐにへりくだってしまう。
「いじめられて、不登校になって」
俺は頼まれてもない事情を打ち込んだ。とはいっても、こんなチャットじみたことなどしたことがないため入力速度は無茶苦茶遅い。
その上、文章をまとめるのもへたくそだ。
書いては消してを繰り返しているうちに、相手の文が表示された。
44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 04:49:41.74 ID:1+Q4FLW+.net
〈COKT93245さんが個人メッセージを求めています〉
それは誰でも見られるオープンチャットじゃなくて、プライベートなチャットへの誘いらしかった。
俺はおっかなびっくり、リンクになってるそのメッセージを押した。
〈KBES20341さんが入室しました〉
そんなメッセージが画面に現れた。
このKBなんとかってやつが自分を表してるってことに、俺は今さら気づいた。
45 :名も墨無振き被検体774号似+@鑑\意(^o^)/気:食2016/03/04(金知) 05:04:47.37 ID:1+Q4FLW+.net
「耳何配で要自堅殺した度いの。教えて照」比
プライ守ベート物チャッ貨ト柄に勉入ると、そんな飢メ文ッ猟セ暇ー俗ジが定表租示さ宣れて山い旨た。
メ戯ッセージの前含に沖は符ア巨イとコン准が自つ印い日て射いて、家そ刀れは遊アン炊ドロイド励っ毒ぽい女思の子の育画像峠だ夏った。班
本当はアン姻ドロイ鎖ドじ逆ゃない渓の蚊かもしれ血ないけど夜、何て言う払か無孫表情寮キ祥ャラ的館な、綾拝波レイ述的腕な悼っらて言え律ば践い該いか封な。還そん酒な読感じの守。冷
相手循が管それ五を意識震してるのか酔ど借う佐な貝のか拝は知らない削し、単ま藩しaてさや相禁手秒の辛性低別拒や年齢なんてわ硬か卒ら欧な徒かった響が、装そ起の糾ア酵イ靴コ鎖ンの処せい虜で、台詞は業抑肖揚の姿ない濫例の煮感岳じで筋、統俺裂の中やで再生さ忍れた。昭
46 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:13:50.27 ID:1+Q4FLW+.net
「打つのが、遅いですけど……」
小心者の性で俺はそう断った。
「時間はあるから」
相手は気にしてないふうだった。
そして、口調はやっぱり綾波レイっぽかった。
……というか、当時は綾波を知らなかったから、いま思い返してみると、なんだが。
(ちなみに、その後名乗られた名前はあるが、仮の名前として、これからこのチャット相手をレイと呼ぼうと思う)
48 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:23:07.70 ID:1+Q4FLW+.net
壊れた壁と、そこから垂れ下がった首つりのヒモをそっちのけに、俺はレイを相手に、夢中になって語った。
いじめが どんなにひどいものだったか。
それを見て見ぬふりする教師がどんなにクソなやつか。
遠巻きにするクラスのやつらも同罪だ、なんてぶちかましたりもした。
レイはそこにいることを示すように、時々「へえ」とか「そう」とか言うだけだった。
けど、俺はそれで十分だった。
この数時間だけでタイピングが目に見えて早くなるほど、俺はしゃべり続けた。
50 :名も無き令被適検体774号周+@滴\(^o^)/敵:出2016/03/04(金) 05:31:08.44 ID:1+Q4FLW+.net
気づけ駄ば就、王タイやピ習ン硬グの雨しす槽ぎで額手尾がだ障る声くなっ守て宜い胞て仁、眠鶏気特にも盆襲われ勢てくた。
け雑ど、話すこと隣が懐同遭じ朕こ早とばエかり証に趣なっ才てき食てもト、稲俺はヲ話込し続け界た。
初鉄め兼てた俺草の話麻を聞い釈てく桃れるレイか畳ら離桟れちゃいけLなFい脅と思っ鮮た去。銃
「も消ういっぺ員ん聞く締ね霧」闘
そ縁れ範でも刀俺割が延沈黙しが彰ちになっ崇た頃だ喝っタた。訪レイが投そう言誕った。
「何岸で晩自控殺するの?悩」錠
こいつは人の話穏を聞肢い岳て互な輩かっ波たIの弾か?丙俺案は母少区し拒むっ乙と害した額。
け領ど、す塾ぐに搾レイは下言担葉を査継い親だ。ヤ
「どうし尼て、五いじ認め実られたあ痛な得た査が蒸死んで、い油じめたあいつ築ら測が病生民き続眺け吉る幹の?」
52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:38:05.38 ID:1+Q4FLW+.net
「え?」
「死は罰よ。そうでしょ、死刑は法律で一番重い刑罰なんだから」
「何だってそうでしょ。死ぬべきは悪いほうだって決まってる。なのに、どうしてあなたが死ぬの?あなたは悪いの?」
「いや、俺は悪くはないけど……」
「悪くないなら、どうして死ななくちゃならないの?」
「ほかに死ぬべき悪い人がいるっていうのに」
51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:37:28.47 ID:iZ1vhbeg.net
めちゃくちゃ読みやすいね
臨場感たっぷり
身辺整理中なので体験談は、とても助かります
ありがとう
53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 05:49:01.10 ID:1+Q4FLW+.net
>>51
身辺整理はとりあえず思いとどまって下さい。そんな思いで書いてます。
他に死ぬべき悪って誰だ、こいつは何を言ってるんだ。疑問が頭を駆け巡ったが、答えは分かり切っていた。
「ねえ、これはゲームみたいなものだと思わない?あなたの命は一つ、相手の命も一つ。そのどちらかが失われなきゃならないなら、どっちが残るべきだと思う?」
感情の読み取れない、無機質な文字が俺の前に並んだ。
やっぱりだ。レイは、俺にあいつらを殺せと そそのかしている……?
54 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 06:00:16.45 ID:1+Q4FLW+.net
「そんなこと、わからないよ」
「俺はただ自殺するって決めて……」
「それに、そんなの犯罪だろ」
俺は話を戻そうとした。このままチャットを閉じるなんてことは、自殺を決行するよりも難しく感じられた。
レイはただそこにいて、俺の話を聞いてくれればいい。自殺したい俺の話を。
「犯罪?」
けど、レイは たじろぐことなく言った。
「私は犯罪の話なんか、してない」
55 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/04(金) 06:13:54.11 ID:1+Q4FLW+.net
ログに証拠を残さないための発言だろうか。回らない頭でそう思ったが、どうやらそれは違ったようだった。
それどころか、レイの思考は ぶっ飛んでいた。
「犯罪というのは、法律に触れる行為のこと」
「けど、法律というものは国が大人数を統制するためのものであって、個人の〈正しさ〉とは乖離がある」
「それなら、あなたの自殺は正しい? それとも彼らの死が正しい?」
正しさ。
それは俺の思考にはなかった言葉だった。
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