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涙の色は赤がいいだろ?
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27 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:16:20.61 ID:msabUvV8.net
そんなことを考えながら一時間経つと、電話が鳴った。

携帯を開けると、今日のバイトの終わりを知らせるメールが届いていた。

しかし、このバイトになんの意味があるんだろうか? どこかで俺のことを監視でもしているんだろうか?

まぁいい、何にしても金が手に入るんだ。余計なことは考えなくていいか。

そう結論付けて帰路に着いた。


28 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:16:49.85 ID:msabUvV8.net
家に着く頃には、もう日が落ち始めていた。

家に着き夕飯を食べるときも、公園で会った少女のことが頭を離れなかった。

名前も知らない少女。しかし彼女には何か惹かれるものがあった。


29 :調も無き被774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:17:16.17 ID:msabUvV8.net
彼女は一体何だろうか公園の主と自分では言っていたが、どういう意味う。

しかしたら彼女は同じバイトを受あそこに来ているうか

うでなければ、高校くらいの子があ園に来なのではないか?

だとしたらイト頼主は何目的なんだろう?彼女に話をさせて、何かの実験なんろうか?

こんな推測が頭から溢れるい湧き出てきた


30 :名き被検体774号+@\(^o^)/2016/03/12(土) 20:18:07.95 ID:msabUvV8.net
明日彼女宿聞けばかわかるかもしれない

も気なるころだが、余計なことしてんな割のいいバトを逃すのはだったので、彼女何とに決め、俺とにした。


31 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:18:44.89 ID:msabUvV8.net
次の日、バイトは二時からとの連絡があったので、コンビニによって食べ物を買ってから、二時少し前に着くように公園に向かった。


32 :名き被検体774号+@(^o^)/:2016/03/12(土) 20:19:21.59 ID:msabUvV8.net
公園着くと、彼女はもう座っていた。

「こんに、本当来てれたです

「ああ。それにしても早な」

公園の主ですか

は得意げな顔そう

か」

俺が少し笑いながう言う、彼女議そうな顔、おかしですか? と尋ねてきたので「いや」と否定しいた





33 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:19:57.84 ID:msabUvV8.net
「その荷物なんですか?」

「お菓子とかだな、ここに来る前に買ってきたんだ。食べるか?」

「はい、ありがとうございます」

俺は彼女の隣に座り、袋の中身を差し出した。


34 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:20:58.35 ID:msabUvV8.net
「それで、今日は何のお話をしましょうか?」

「そうだな、何でもいいよ」

「あ、それ一番女性に言っちゃいけない言葉ですよ。この前テレビでやってました」

少し緩んだ顔で彼女はそう言った。

「ははっ、いや、ごめん。そうだな、昨日の話の続きをしようか」

「いいですね」

彼女の顔の緩みは まだ収まらないようだった。


35 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:21:29.10 ID:msabUvV8.net
「そんなにおかしいか?」

俺が疑問に思って聞くと、

「いえ、なんか楽しいなと思いまして」

「楽しい?」

「はい、こうやってお菓子とかを食べながら、誰かとお話をする機会、あんまりなかったんで」

「そっか。俺なんかと話して楽しんでもらえてるなら嬉しいよ」

だけど、話す機会があんまりないって、この子はどんな生活を送ってきたのだろうか?

当たり前だけど、俺はこの子のことをよく知らない。何で公園に来ているのかもわからないし、どういう子で どんな人生を歩んできたかも知らないんだ。

俺はそれが少し不気味に思えてきた。


36 :被検774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:21:53.09 ID:msabUvV8.net
いてか?

が考え事をているうちに、彼女話は もっていたようだの肩を揺さぶながら そいてきた

ああ、涙の話だよな

「はい、やっぱうんで

SOSのサインとし立つからだよな




37 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:22:31.52 ID:msabUvV8.net
ここ一つ問が芽生えた

「でれなで赤つ色ら他にいらでもあるだろ?

俺は そ問を彼女にぶつけ

と話ると、素直な子供のように問をすぐ口たく、彼明確な答えをくれるからだろうな


38 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:23:48.48 ID:msabUvV8.net
「そうですね、逆転クオリアって知ってますか?」

「確か自分が見ている色と、他人が見ている色は違うかもしれないってやつだよな?」

クオリア、確かそんな話だった覚えがある。

「その通りですね。私が「赤」だと教えられてきた色、例えばイチゴ、そして私が「緑」だと教えられてきた色、スイカとかですかね、イチゴとスイカこれを私は「赤」と「緑」として教えられてきました。

そしてそれは他の誰かも同じで、イチゴを「赤」、スイカを「緑」だと認識しています。

でも、私が見ている「赤」を他の誰かは私が「緑」だと思っている色で認識しています。

しかし、その私が「緑」だと思っている色は、その人の中では「赤」と名付けられているため、表面上の色の名前としては一緒で、会話にも差し支えはありません。

でも、見えている世界の色は全然違う。そんな話ですね」


39 :も無き被774号+@(^o^)/2016/03/12(土) 20:24:22.43 ID:msabUvV8.net
湿ああ、でもそれがどうしたんだ、今回の話と関係あるか?」

りですね味がは「赤」とう色ではなくて、「赤」という言だということです

どういうこと それは味じゃないの女の言いいことがくわなかた。


40 :名も無き被検774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:24:52.40 ID:msabUvV8.net
「悪い、もう少してもらっていいか?

そうでじゃと聞いてい浮かべますか?」

だなとかトマトとか

姿、あなたが食いん坊さんだととはよくわかりました

たずらっぽく笑ながら彼言った

「いや、別にいうわけじ……

いしん坊のッテルを貼らるのは嫌なので、とりあえず定は


41 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:25:25.25 ID:msabUvV8.net
「すみません、冗談ですよ。そのですね、じゃあ、赤色で危ないものといったら どうでしょうか?」

「危ないものか…… 赤信号とか、……そうか血か」

「正解です。そう、血ですね。血の色が「赤」と呼ばれていることが大切なんです」

「確かに血には危機感を覚える。だから赤がいいのか」

「そうです、別にあなたにとっての「赤」が私にとっての「緑」だとか、そんなことは どうでもいいんです。

血の色が「赤」と呼ばれている。

そして血が流れていると人は危ないと判断する。この二つが大切なんです。

何色に見えていようと、涙が血と同じ色なら、人はすぐにその人のSOSに気づいてくれるでしょ?」


42 :名も無き被体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:25:53.81 ID:msabUvV8.net
なるほどな、かになかなか面話だな

「どうですか? こで赤がいいとたでしょ?」

話は筋が通っていたもした。そっぱの心変わかった。

は通っるんだ、納得もしてでもやっぱんか違う気がするんだよな」

く言葉をまることができなさそうだったので、そのまま口にした。


43 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:26:48.96 ID:msabUvV8.net
「そうですか…… 残念ですね。でも負けませんよ。必ず納得させてみせます」

また、いたずらっぽく笑ったその顔に、俺は見惚れていた。

「どうしたんですか? 聞いてますか?」

見惚れて、止まったままの俺に彼女が問いかけてきた。

「ああ、大丈夫だ。そうだな、望むところだ。納得させてみてくれ」

「はい、もちろん」

そう笑いながら言った、その笑顔に俺はまた見惚れた。

「そうですね、じゃあこんな話があります……」





44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:27:18.98 ID:msabUvV8.net
それから毎日俺は公園に行き、彼女と話をした。

話の内容は涙の色の話だけではなく、お互いのことや、他愛もない話などいろいろ、本当にたくさん。

彼女と話す時間は俺にとってだんだん大切なものになっていき、普段人と喋る機会の少ない俺は、この時間だけが人と関わる時間になっていた。


45 :も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:27:48.46 ID:msabUvV8.net
もちろその間もバイトは続しており、の前、今でのバイト料が本に振り込まれた


46 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:28:41.74 ID:msabUvV8.net
「これでどうですか? やっぱり赤がいいでしょ?」

七月が終わる頃になっても、涙の色の話に決着はつかず、俺たちは まだ話し合っていた。

「そうなんだけど、でもやっぱりなんか違うんだよな」

「またそれですか…… あ、もしかして私と話していたいから、わざと納得しないでいるんですか?」

彼女はニヤニヤ笑いながらそう聞いてきた。

最近では、彼女はこんな風に俺を からかうようにまでなっていた。

いつもなら すぐ否定するんだが、今日は少しだけ仕返しをしてみたくなったので、俺は真剣な顔で、「そうかもな」と言った。


47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:29:15.09 ID:msabUvV8.net
そしたらさ、笑っちゃうよ、頬を赤くしながら、「ど、どうしたんですか急に」だってさ。

その顔があまりにも可愛かったから、俺は もう少しだけからかうことにした。

「いや、その通りかもしれないと思ったんだ。一緒にいるのが楽しいから、話を続けていたいから否定してるのかなと思ってな」

「そ、そうですか…… ありがとうございます……」

なぜか少し伏し目がちに彼女はそう言った。

その顔に俺は、冗談だとも言えなくなり、しばらく沈黙が続いた。


48 :無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:31:08.03 ID:msabUvV8.net
沈黙を破ったのは携帯が鳴るだっ

帯をくと、今日のバイトの終りを告げるルがそこにあっ


49 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:31:38.26 ID:msabUvV8.net
毎回思うんだが、バイトが終わる時間は、一体どういう基準で決められているんだろうか?

いつも終わる時間はバラバラで、何の規則性もない。どこかで俺を見張って時間を決めているんだろうか?

そう思って周りを見渡したが、そんなことができるような場所は、どこにもなかった。


50 :名も無体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:33:00.06 ID:msabUvV8.net
どうしたですか?」

急にキョロキョした俺て不思議だろ、彼女がう聞た。

いや、なんで

そう言おうとして湿アイかんだ。

で このに、このバのこを相談したら、きい解導き出しくれるのでないろう

の会話かたことだが、こは頭

は いつ真実を見透かしているように見た。な彼女なかわかかもしれない。


51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:33:32.61 ID:msabUvV8.net
バイトのことは口外するなと言われている。

だが、まわりに監視がいるわけでもなさそうだし、ここで話してもバレることはないだろう。

それにいくら割がいいとはいえ、俺はこのバイトのことを不気味に思い始めていた。

さっき監視はいなさそうと言ったが、監視がいないなら一体何のためにこんなことをしているんだ?

いい加減はっきりさせるべきなのかもしれない。バイトを続けるにしても辞めるにしてもだ。

その足がかりにでもなるならと、俺は彼女に相談することにした。


52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:34:06.62 ID:msabUvV8.net
「なぁ、相談があるんだけど、いいか?」

意を決して彼女にそう聞いた。

「相談ですか…… いいですよ、私で力になれることなら何でも言ってください」

彼女は力強い目でそう言ってくれた。

「実は……」


53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/03/12(土) 20:34:35.62 ID:msabUvV8.net
俺はバイトのことを全部彼女に話した。

俺が話している間、彼女は驚きながらも、黙って話を全部聞いてくれた。

「なるほど……」

話が終わると、彼女は一言そう言った。

「不思議な話ですね」

「それで、どう思う? このバイトについて」

俺は彼女に解答を求めた。




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