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優先席





254 名前: おさかなくわえた名無しさん Mail: sage 投稿日: 2007/04/21(土) 10:59:55 ID: BIAlOrMp
電車で帰省していた時のこと。

結構まんべんなく人が座っているくらいの乗車率で、私は優先席付近に立っていたのだが、貧血を起こしてしまい床にしゃがみこんだ。

すると優先席に座っていた老夫婦の片方(おじいさん)が席を譲ってくれた。

私も最初は遠慮したが「わしは健康だけどアンタ具合悪そうだし、優先席はジジババの為だけのもんじゃないよ」と言って下さったし、おばあさんのほうも勧めて下さったので座らせてもらった。


貧血が回復したら立つか移動しようと思いながら。

で、しばらく座っていたら、とある停車駅でおばちゃん二人が乗ってきた。

そのおばちゃん、暫く席を探して車内をうろついていたが、生憎満席だったらしくドアの方に戻ってきた。

そしてドア付近に立ったまま喋り出したのだが その内容が丸聞こえ。

「あの子老人立たせて座ってるわよ」

「私たちだって立ってるのにねぇ」

「これだから最近の若い子は……」

と完全に私に文句を言っている。

なんかいたたまれなくなって立とうとするも、まだ具合が悪くて立てそうにない。

私の様子に気付いたおばあさんが「いいのよ気にしないで」と言って下さるものの肩身の狭い思いをしてたら、おじいさんがキレた。

おじいさんは そのおばちゃん二人に歩み寄って行って


「確かにあの子は若いが、具合が悪いからわしが席を譲ったんだ。

あんたら見た所 座らなきゃいけないようなトシでも身体でもないだろうが。

悪口言ってる暇があったら少し他人のこと考えたらどうだ」


と穏やかだが説得力のある口調で窘めた。

おばちゃん二人、最初は呆然とおじいさんを見ていたが、結局コソコソと車両を移っていった。

戻ってきたおじいさんは、私に「あんなの気にする必要ないからね」と朗らかに笑っていた。

こんな人と結婚できたおばあさんは幸せだと思った。 




 
 
 

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