命の恩人のバイク乗り
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2012-10-03 15:50:52
508 名前:774RR[sage] 投稿日:2012/07/05(木) 21:49:42.65 ID:6eAj26SS [1/4]
今日、二輪免許に合格しました。教習所に通うようになってからバイク板を覗くようになり、受かった暁にはどこかに書きたいと思ってたので、良ければ数レス使わせて下さい。
泣けると言うより、僕が泣いてしまった話ですが。
小中高と典型的ないじめられっ子で過ごしてきて、高2の後半から登校拒否の引き籠りになりました。
それでも月数回の保健室登校や別室で試験を受けたりして、何とか高校卒業までは漕ぎ着けました。
卒業するので やっとだったので、当然ながら受験も就職も何も対策しておらず、またそのやる気も一向に湧かず、卒業してからは ずっと部屋に引きこもってました。
両親に心配と負担をかけている事は分かってるつもりでした、
しかし今まで家の外で まともな扱いを受けた事のない身としては、これから先、もっと厳しくなる環境で自分なんかがやっていける訳がない、
いじめを受ける何らかの要素をきっと自分は持っている、でもそれが何か分からない、どうすればいいかわからない、
でも このままではどうしようもない、どうしようどうしようと毎日絶望と苦悩で一杯でした。
そんな引き籠りが1年ほど続き、僕の中で何かが吹っ切れました。
もう死のうと。
自室にあった現金をかき集め、両親に何も言わず気付かれない様に、深夜に家を出ました。
ずっと歩いて歩いて、踏切で始発が動いている事に気付いて、近くの駅から電車に乗りました。
出来るだけ遠くを目指している内に、ある場所を思い出して、そこを目的地にしました。
何度か乗り換えて終点に着いた頃には、もう夕方に差し掛かってました。
駅から暫く歩き、とある岬に着きました。
観光地としても自殺の名所としても割と有名で、眼下を見下ろすと、成程これは助かるまいと冷静に納得してました。
もう少し奥が良かろうか、と思って進もうとすると、いきなり声をかけられました。
『やあ、兄さん、地元の人かい?』
振り返ると、おじさんと言うには微妙に若いおじさんがいました。
「はあ、一応県内ですが…」
『へ〜、どの辺から来たの?』
「あ、○○市の方です…」
『ふ〜ん、ごめん、俺九州の人間だからどの辺か分かんないや』
「…」