24 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:13:33.82 ID:mLbuWsMi0
ところが、小ミソノは何か違った。
なんというか・・・子悪魔的にオレを篭絡するような雰囲気
だったのだ。
俺は、小ミソノが母ミソノとオレをくっつけようとしている
と、その時は思っていた。
例のカチューシャも、どうやら昔の俺がミソノにプレゼント
した実物みたいだ。
よく、そんなモノが残っていたと感心すると同時に、知って
か知らずかソレをオレと初めて会う時に着けてくるあたり
が怖かったりする。
女の勘ってのは鋭い。
26 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:17:36.44 ID:mLbuWsMi0
俺としては、今の家庭を壊す気は全くないし、ミソノ一家を
受け入れる度量も資力もナイのが正直なところであった。
それに、“土曜の会”は永遠に続くわけではない。
どんなに長くても、数ヶ月後の3月には末っ子がその教室を
卒業することになるからだ。
となると、携帯番号もメールも交換していない俺と彼女の関
係はそこで終わる。
まあ、彼女側はその気になれば生徒名簿から俺の住所も連絡
先も調べることが可能ではあるわけだが。
う〜ん・・・
27 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:19:02.85 ID:mLbuWsMi0
それから、しばらく経った頃
いつもの平穏な日常があった。
変わり映えのしない毎日。家と職場の往復。
“土曜の会”の存在は少しだけ非日常の空気があり、俺は楽
しみだった。
でも、家庭を裏切るようなことはしていないし、やましいこ
とは何もない。俺はそんなふうに考えていた。
そんなある日。
オレは会社で某テーマパークのペア優待チケットをもらった。
帰宅後、ヨメにチケットの話をした。
29 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:22:38.46 ID:mLbuWsMi0
オレ「今日、会社でこんなモノをもらったよ」
ヨメ「へぇ〜、優待券なのね。でも行けないわよ」
オレ「なんで? それくらいのお金ならなんとかなるよ」
ヨメ「お金じゃないの。上の子はどうするのよ。あの子は絶
対来ないわよ」
(上の子は絶賛反抗期中なのである)
オレ「そうだよなぁ〜」
ヨメ「残念だけど、誰かにあげたら〜」
というと、いかにも興味がない様子で台所へ消えていった。
まあ、これが現実なんだろうが・・・なんだか味気ない
な・・・
で、土曜日。
32 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:24:22.83 ID:mLbuWsMi0
いつものように末っ子を教室に預けると、いつもの喫茶店で
ミソノと小ミソノが待っていた。
オレは早速チケットを取り出すと
オレ「こんなの貰ったんだよ」
ミソノ「へぇ〜、優待券なんだ〜」
小ミソノ「えっ、スゴイじゃん! あたしここに行きたかっ
たんだっ!」
小ミソノ「ねぇねぇ、一緒に行こーよっ!」となぜかオレを
見る
オレ「ちょうど2枚だし、お母さんと二人で行っておいでよ」
ミソノ「そうね。小ミソノちゃん、休みを取るから一緒に行
きましょう!」
小ミソノ「うん・・・」
一瞬、小ミソノが不機嫌な顔をしたような気がしたが、すぐ
に笑顔になったので オレは気にしないことにした。
ところが翌週の土曜日・・・
34 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:25:58.70 ID:mLbuWsMi0
“土曜の会”の時だ。
いつもの通りだと思っていたら、小ミソノが居ない。
ミソノ「困ったことになっちゃって・・・」
オレ「何が?」
ミソノ「来週の水曜に小ミソノと例のテーマパークに出かけ
ることになっていたの」
オレ「ふーん、平日じゃん」
ミソノ「小ミソノは試験明けで休み。私もシフトが休みのハ
ズだったんだけど・・・」
オレ「ダメになったと?」
ミソノ「そうなの・・・そしたら小ミソノが怒っちゃって」
オレ「ふーん・・・あっ、来週の水曜って言った?」
ミソノ「そうだけど?」
オレ「その日、オレちょうどそっち方面に出張なんだよ。
夕方からでよかったら付き合うよ」
ミソノ「ホント? ありがとう。早速、小ミソノに伝えてみ
る」
というわけで、オレと小ミソノは夕方4時半にテーマパーク
前で待ち合わせることになった。
この時、初めてオレはミソノと小ミソノの携帯番号とメール
アドレスを聞いた。
ちなみに自分の携帯への登録は取引先っぽい会社名にしてある。
ミソノのアドレスはさておき、小ミソノのそれは女子高生ら
しい可愛いメールアドレスで社用として登録するには、かな
り厳しいモノではあったのだがw
35 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:28:30.55 ID:mLbuWsMi0
小ミソノは真っ赤なコート+例のカチューシャ姿でオレを待っ
ていた。うっ、可愛い過ぎるw
オレはビジネスコート+ネクタイ+資料の詰まった重い革カ
バンという姿だったので どう見ても、何かの記念日を祝う
会社帰りの父と娘だな、とか思いながらテーマパークを廻った。
彼女はハイテンションで、はしゃぎまくっていたし、オレも
自分の年齢を忘れて楽しんだのだが そろそろ地元に帰る最
終電車の時刻が近づいてきた。
38 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:32:41.43 ID:mLbuWsMi0
オレ「そろそろ帰ろうか」
小ミソノ「・・・やだ・・・」
それまでの笑顔が消えて急に背中を見せる
オレ「でも、最終に間に合わなくなる」
小ミソノ「・・・今日は帰らない・・・」
オレ「へ?」
オレは事情が飲み込めない。
彼女は何を言ってるんだ??
小ミソノ「・・・ずっと一緒にいて・・・」
と言うと同時に目を潤ませた彼女がオレの胸に飛び込んでき
た。
40 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:37:40.13 ID:mLbuWsMi0
正直に言おう、目を潤ませた女性が胸に飛び込んでくるなん
てのは実は初めての経験なのであるw
ミソノだけでなくヨメとの関係でも、こんな胸がキュンとな
るようなシーンはなかったのだww
頭の中では、全オレが緊急集合して安全保障理事会を開催した。
パニックの中、会議が提案した選択肢は2つだ。
A(彼女を強く抱きしめる)
B(ここは大人の対応。彼女を諭す)
42 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:42:02.79 ID:mLbuWsMi0
会議は紛糾している。
漢なら迷わずA。今夜はホテル泊だ。
しかし、元カノの娘だぞ。しかも現役高校生だ。
それは立派な“犯罪”であるw
そうして隙を見せたオレに彼女からの第二波攻撃が炸裂した。
直撃弾が急所にヒットする。
“目を閉じたままオレを見上げる”攻撃だっ!
43 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:45:11.88 ID:mLbuWsMi0
いくら女性経験の少ないオレでも分かる。
いや、男なら本能的に分かるハズだ。
これはキスを求められているのだ。
頭の中でアラートが鳴り響く!
(メイデイ! メイデイ! 緊急事態発生! もうダメです、
墜落しますっ!)
次の瞬間、オレの頭の中は衝撃に耐え切れずブラックアウト
したw
致命傷を負って青息吐息の中、オレが選んだのは・・・
45 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:49:38.57 ID:mLbuWsMi0
Bだった。
オレ「小ミソノちゃん・・・帰ろう」
余計なことを言うと拗れると思ったオレは極めてシンプルに
言った。
感情的になった女性に理詰めで話をして勝てたためしがなかっ
たからだ。
しばらくの沈黙の後・・・
小ミソノ「・・・わかった・・・でも・・・ちゃんと帰るか
ら・・・キスして欲しい・・・」
弱々しく涙ながらに絞り出すような声だったが、オレはもう
迷うことはなかった。
目を閉じた彼女のおでこに軽くキスをした。
46 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:53:41.55 ID:mLbuWsMi0
結論から言うと、オレは第二波攻撃のダメージで逆に正気に
戻った気がする。
あまりにもダメージが大きすぎて、限界を突き抜けてしまったのだ。
もし、アレがなければ彼女を黙って抱きしめていたかもしれない。
帰りの電車の中では、彼女はオレに寄りかかって、ずっと眠っ
ていた。
ただ、オレは時折彼女の頬を伝うモノを黙って拭いてやらな
ければならなかったが・・・
47 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:55:21.71 ID:mLbuWsMi0
タクシーで彼女を家まで送り届けると、母であるミソノが玄
関で待っていた。
フラフラと戻る娘を無言で迎えると、オレに深々と礼をして
玄関の中へ消えていった。
次の土曜日も、その次の土曜日も、ミソノの姿も小ミソノの
姿もなかった。
オレは末っ子の待ち時間を独り、いつもの喫茶店で過ごした。
48 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 01:56:46.76 ID:m8PDrpurP
眠いんだけど、これはとても寝られない^^;
50 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:59:24.26 ID:mLbuWsMi0
明日というか、朝から普通に出勤なんで、今日はこの辺で。
また夜に続きを書きますんで、すいません。
53 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 02:05:05.85 ID:m8PDrpurP
>>50
乙
これで寝られるwww
65 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 10:07:53.26 ID:pnh5cgDF0
>>50
待ってるぜ
54 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 02:44:30.81 ID:bghLLQas0
続きあんのかな
この展開で
56 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 03:41:13.81 ID:MtLO6qpa0
周りは気にせず存分に語ってくれ
58 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 05:05:52.35 ID:Q2ITdO780
期待しているよ
63 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 09:36:30.94 ID:Il9cGOjA0
母子家庭で育った女=年上好き
これってアリガチな発想だけど結構ホントにあるから困る
ま〜手を出したら全て男が悪い事になる訳だけど
1の理性に乾杯
69 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 11:26:58.09 ID:27dva2sT0
うん、流されかねんところだったな。
でも終電間際ってのは、タイミング的に送り返すしかないよね。
終電戦術は大人どうしでのみ通用する駆け引きだと思う。
--------------------------------------------------
76 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:10:48.64 ID:mLbuWsMi0
こんばんは。
今日は、少し早く帰って来れました。
どなたか、おられます?
81 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:13:25.91 ID:mLbuWsMi0
では、続きです。
聞いてやってください。
テーマパークの一件から3週間が過ぎた土曜日のこと。
今日もミソノは居ないんだろうかとか考えながら末っ子を教
室に連れて行った。
思えば、もう3月も近い。そうなれば俺はもうここに来る理
由がなくなるのだ。
オレ(あれは何だったんだろう・・・)
オレ(選択肢は正しかったのか? いや、間違いではないだろう)
オレ(というか、もし泊まっていたら・・・)
オレ(いやいや、四十前の大人が女子高校生に魅了されて外道とかありえんしw)
オレ(でも正直、可愛かったよなぁ・・・)
などと小ミソノが飛び込んできたシーンを反芻しながら教室
に向かう。
>>次のページへ続く
ところが、小ミソノは何か違った。
なんというか・・・子悪魔的にオレを篭絡するような雰囲気
だったのだ。
俺は、小ミソノが母ミソノとオレをくっつけようとしている
と、その時は思っていた。
例のカチューシャも、どうやら昔の俺がミソノにプレゼント
した実物みたいだ。
よく、そんなモノが残っていたと感心すると同時に、知って
か知らずかソレをオレと初めて会う時に着けてくるあたり
が怖かったりする。
女の勘ってのは鋭い。
26 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:17:36.44 ID:mLbuWsMi0
俺としては、今の家庭を壊す気は全くないし、ミソノ一家を
受け入れる度量も資力もナイのが正直なところであった。
それに、“土曜の会”は永遠に続くわけではない。
どんなに長くても、数ヶ月後の3月には末っ子がその教室を
卒業することになるからだ。
となると、携帯番号もメールも交換していない俺と彼女の関
係はそこで終わる。
まあ、彼女側はその気になれば生徒名簿から俺の住所も連絡
先も調べることが可能ではあるわけだが。
う〜ん・・・
27 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:19:02.85 ID:mLbuWsMi0
それから、しばらく経った頃
いつもの平穏な日常があった。
変わり映えのしない毎日。家と職場の往復。
“土曜の会”の存在は少しだけ非日常の空気があり、俺は楽
しみだった。
でも、家庭を裏切るようなことはしていないし、やましいこ
とは何もない。俺はそんなふうに考えていた。
そんなある日。
オレは会社で某テーマパークのペア優待チケットをもらった。
帰宅後、ヨメにチケットの話をした。
29 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:22:38.46 ID:mLbuWsMi0
オレ「今日、会社でこんなモノをもらったよ」
ヨメ「へぇ〜、優待券なのね。でも行けないわよ」
オレ「なんで? それくらいのお金ならなんとかなるよ」
ヨメ「お金じゃないの。上の子はどうするのよ。あの子は絶
対来ないわよ」
(上の子は絶賛反抗期中なのである)
オレ「そうだよなぁ〜」
ヨメ「残念だけど、誰かにあげたら〜」
というと、いかにも興味がない様子で台所へ消えていった。
まあ、これが現実なんだろうが・・・なんだか味気ない
な・・・
で、土曜日。
32 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:24:22.83 ID:mLbuWsMi0
いつものように末っ子を教室に預けると、いつもの喫茶店で
ミソノと小ミソノが待っていた。
オレは早速チケットを取り出すと
オレ「こんなの貰ったんだよ」
ミソノ「へぇ〜、優待券なんだ〜」
小ミソノ「えっ、スゴイじゃん! あたしここに行きたかっ
たんだっ!」
小ミソノ「ねぇねぇ、一緒に行こーよっ!」となぜかオレを
見る
オレ「ちょうど2枚だし、お母さんと二人で行っておいでよ」
ミソノ「そうね。小ミソノちゃん、休みを取るから一緒に行
きましょう!」
小ミソノ「うん・・・」
一瞬、小ミソノが不機嫌な顔をしたような気がしたが、すぐ
に笑顔になったので オレは気にしないことにした。
ところが翌週の土曜日・・・
34 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:25:58.70 ID:mLbuWsMi0
“土曜の会”の時だ。
いつもの通りだと思っていたら、小ミソノが居ない。
ミソノ「困ったことになっちゃって・・・」
オレ「何が?」
ミソノ「来週の水曜に小ミソノと例のテーマパークに出かけ
ることになっていたの」
オレ「ふーん、平日じゃん」
ミソノ「小ミソノは試験明けで休み。私もシフトが休みのハ
ズだったんだけど・・・」
オレ「ダメになったと?」
ミソノ「そうなの・・・そしたら小ミソノが怒っちゃって」
オレ「ふーん・・・あっ、来週の水曜って言った?」
ミソノ「そうだけど?」
オレ「その日、オレちょうどそっち方面に出張なんだよ。
夕方からでよかったら付き合うよ」
ミソノ「ホント? ありがとう。早速、小ミソノに伝えてみ
る」
というわけで、オレと小ミソノは夕方4時半にテーマパーク
前で待ち合わせることになった。
この時、初めてオレはミソノと小ミソノの携帯番号とメール
アドレスを聞いた。
ちなみに自分の携帯への登録は取引先っぽい会社名にしてある。
ミソノのアドレスはさておき、小ミソノのそれは女子高生ら
しい可愛いメールアドレスで社用として登録するには、かな
り厳しいモノではあったのだがw
35 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:28:30.55 ID:mLbuWsMi0
小ミソノは真っ赤なコート+例のカチューシャ姿でオレを待っ
ていた。うっ、可愛い過ぎるw
オレはビジネスコート+ネクタイ+資料の詰まった重い革カ
バンという姿だったので どう見ても、何かの記念日を祝う
会社帰りの父と娘だな、とか思いながらテーマパークを廻った。
彼女はハイテンションで、はしゃぎまくっていたし、オレも
自分の年齢を忘れて楽しんだのだが そろそろ地元に帰る最
終電車の時刻が近づいてきた。
38 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:32:41.43 ID:mLbuWsMi0
オレ「そろそろ帰ろうか」
小ミソノ「・・・やだ・・・」
それまでの笑顔が消えて急に背中を見せる
オレ「でも、最終に間に合わなくなる」
小ミソノ「・・・今日は帰らない・・・」
オレ「へ?」
オレは事情が飲み込めない。
彼女は何を言ってるんだ??
小ミソノ「・・・ずっと一緒にいて・・・」
と言うと同時に目を潤ませた彼女がオレの胸に飛び込んでき
た。
40 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:37:40.13 ID:mLbuWsMi0
正直に言おう、目を潤ませた女性が胸に飛び込んでくるなん
てのは実は初めての経験なのであるw
ミソノだけでなくヨメとの関係でも、こんな胸がキュンとな
るようなシーンはなかったのだww
頭の中では、全オレが緊急集合して安全保障理事会を開催した。
パニックの中、会議が提案した選択肢は2つだ。
A(彼女を強く抱きしめる)
B(ここは大人の対応。彼女を諭す)
42 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:42:02.79 ID:mLbuWsMi0
会議は紛糾している。
漢なら迷わずA。今夜はホテル泊だ。
しかし、元カノの娘だぞ。しかも現役高校生だ。
それは立派な“犯罪”であるw
そうして隙を見せたオレに彼女からの第二波攻撃が炸裂した。
直撃弾が急所にヒットする。
“目を閉じたままオレを見上げる”攻撃だっ!
43 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:45:11.88 ID:mLbuWsMi0
いくら女性経験の少ないオレでも分かる。
いや、男なら本能的に分かるハズだ。
これはキスを求められているのだ。
頭の中でアラートが鳴り響く!
(メイデイ! メイデイ! 緊急事態発生! もうダメです、
墜落しますっ!)
次の瞬間、オレの頭の中は衝撃に耐え切れずブラックアウト
したw
致命傷を負って青息吐息の中、オレが選んだのは・・・
45 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:49:38.57 ID:mLbuWsMi0
Bだった。
オレ「小ミソノちゃん・・・帰ろう」
余計なことを言うと拗れると思ったオレは極めてシンプルに
言った。
感情的になった女性に理詰めで話をして勝てたためしがなかっ
たからだ。
しばらくの沈黙の後・・・
小ミソノ「・・・わかった・・・でも・・・ちゃんと帰るか
ら・・・キスして欲しい・・・」
弱々しく涙ながらに絞り出すような声だったが、オレはもう
迷うことはなかった。
目を閉じた彼女のおでこに軽くキスをした。
46 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:53:41.55 ID:mLbuWsMi0
結論から言うと、オレは第二波攻撃のダメージで逆に正気に
戻った気がする。
あまりにもダメージが大きすぎて、限界を突き抜けてしまったのだ。
もし、アレがなければ彼女を黙って抱きしめていたかもしれない。
帰りの電車の中では、彼女はオレに寄りかかって、ずっと眠っ
ていた。
ただ、オレは時折彼女の頬を伝うモノを黙って拭いてやらな
ければならなかったが・・・
47 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:55:21.71 ID:mLbuWsMi0
タクシーで彼女を家まで送り届けると、母であるミソノが玄
関で待っていた。
フラフラと戻る娘を無言で迎えると、オレに深々と礼をして
玄関の中へ消えていった。
次の土曜日も、その次の土曜日も、ミソノの姿も小ミソノの
姿もなかった。
オレは末っ子の待ち時間を独り、いつもの喫茶店で過ごした。
48 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 01:56:46.76 ID:m8PDrpurP
眠いんだけど、これはとても寝られない^^;
50 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 01:59:24.26 ID:mLbuWsMi0
明日というか、朝から普通に出勤なんで、今日はこの辺で。
また夜に続きを書きますんで、すいません。
53 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 02:05:05.85 ID:m8PDrpurP
>>50
乙
これで寝られるwww
65 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 10:07:53.26 ID:pnh5cgDF0
>>50
待ってるぜ
54 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 02:44:30.81 ID:bghLLQas0
続きあんのかな
この展開で
56 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 03:41:13.81 ID:MtLO6qpa0
周りは気にせず存分に語ってくれ
58 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 05:05:52.35 ID:Q2ITdO780
期待しているよ
63 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 09:36:30.94 ID:Il9cGOjA0
母子家庭で育った女=年上好き
これってアリガチな発想だけど結構ホントにあるから困る
ま〜手を出したら全て男が悪い事になる訳だけど
1の理性に乾杯
69 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 11:26:58.09 ID:27dva2sT0
うん、流されかねんところだったな。
でも終電間際ってのは、タイミング的に送り返すしかないよね。
終電戦術は大人どうしでのみ通用する駆け引きだと思う。
--------------------------------------------------
76 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:10:48.64 ID:mLbuWsMi0
こんばんは。
今日は、少し早く帰って来れました。
どなたか、おられます?
81 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:13:25.91 ID:mLbuWsMi0
では、続きです。
聞いてやってください。
テーマパークの一件から3週間が過ぎた土曜日のこと。
今日もミソノは居ないんだろうかとか考えながら末っ子を教
室に連れて行った。
思えば、もう3月も近い。そうなれば俺はもうここに来る理
由がなくなるのだ。
オレ(あれは何だったんだろう・・・)
オレ(選択肢は正しかったのか? いや、間違いではないだろう)
オレ(というか、もし泊まっていたら・・・)
オレ(いやいや、四十前の大人が女子高校生に魅了されて外道とかありえんしw)
オレ(でも正直、可愛かったよなぁ・・・)
などと小ミソノが飛び込んできたシーンを反芻しながら教室
に向かう。
>>次のページへ続く