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待っていてくれる紗代





高校の同級生で付き合って、二十三歳で子供が出来て、慌てて籍を入れてから二十六年が過ぎた時の事だった。
ここまで二人で頑張ってきたのに、どうしてだと人生を怨んだ。


俺が会社のOLから貰った誕生日プレゼントのネクタイを、初めて締めて出勤しようとした時に泣いて怒った紗代。
その娘には色々相談に乗ってやり、お礼も兼ねたプレゼントだったので貰った時は「素敵なネクタイね」と言ってくれたが、本当は彼女の相談に乗っていること自体嫌だったのを我慢していたんだな。


弥生のミニバスを初めて俺が見に行った時の事を覚えているか?
俺が急に思い立って練習を見に行くと、紗代は体育館の隅でコーチと二人だけで親しげに話していたよな。


でも,俺が二日間も不機嫌でいたら、ようやく俺の気持ちに気付いて抱きついてきて「ごめんね」と謝ってくれた。
浮気が発覚する半年前に桜子も嫁に出し、その夜,俺が酒を飲みながら泣いていると
「やっとこれで、お父さんが私だけのものになった」
と優しく微笑んで頬にキスをしてくれた紗代。


そんな紗代が、その半年後には浮気した。
これは絶対に夢だと何度も何度も自分に言い聞かせた。
しかし,泣いている紗代を見ていると、事実だと認めざるを得なくなってしまう。



***
それは紗代の携帯を、何気なく覗いてしまった事から始まった。
そこに書かれていたメールの内容は、今でもはっきりと覚えている。


“主人を見ていると耐えられないの。別れて下さい”
“何を言っている。今更別れられるか。旦那と別れて俺のところに来い”


“それは出来ない。私は主人を愛しています。お願いですから別れて下さい”
“昨日もあんなに感じてくれたじゃないか。俺のチンポをしっかりと締め付けながら、厭らしく腰まで動かしていただろ”


“これ以上主人を裏切るのは嫌なの。仕事も辞めますから別れて下さい”
“俺から離れられるとでも思っているのか?どうしても別れると言うのなら、紗代のオマンコと俺のチンポは、どれだけ相性が良いか旦那に話しに行く。紗代の身体がどれだけ俺を求めたかを話す。紗代はもう俺の女だと”


“そんな酷い事を話しに来ないで。主人だけは苦しめたくないの”
“旦那に話されたくなければ明日も来い。来なければ明日旦那に会いに行く。明日は出社して来たらすぐにホテルに行こう。二度と別れるなどと言えないように、朝からたっぷり可愛がってやる。旦那を愛しているなんて二度と言えないように、退社時間まで責めて責めて、責めぬいてやるから覚悟しておけ。どうだ。想像しただけでも濡れてくるだろ?”


俺は頭に血が上り、すぐに紗代を問い詰めたよな。
その時どうして認めたんだ。
これは架空の言葉遊びだと言って、どうして最後まで否定し続けてくれなかった。



俺は今まで、あの時は,携帯を何気なく見てしまったと思い込んでいたが、本当にそうだったのだろうか。
浮気が発覚する半年ほど前から、紗代の様子が変だと気付いていたような気がする。
そうだ。紗代だけを見てきた俺には分かっていたんだ。


紗代に限って浮気するなんて有り得ないと自分に言い聞かせながらも、本当は心配で仕方がなかったんだ。
真実を知る勇気が無かっただけで、食欲も落ちて体重まで減っていた。


紗代が会社の慰安旅行だと言った時も、実は何か様子が変だと感じていた。
それなのに俺は、その事から目を背けてしまう。
凄く怖くて、ずっと脅えていたような気がする。
不信感を抱いていたはずなのに優しく理解のある夫を演じてしまい、笑顔で送り出してしまった俺。


そう考えると、やはり俺は故意に紗代の携帯を覗いたんだ。
耐えられなくなって、紗代の携帯を覗けるチャンスをずっと伺っていたんだ。



「このような事をしてしまった私には、何も言う資格などありません。全てあなたに従います」


どうして素直な女になった。
どうして捨てないでと縋りつかなかった。
泣いて騒いで狂ったふりでもしてくれなければ、男のプライドが邪魔をして、許すなどとは言えなくなるじゃないか。


「私のような女と一緒にいては、あなたは幸せになれない。私のような酷い女と」


後で思えば、これは紗代の本心だったと分かるのだが、その時の俺は悪い方に受け取ってしまった。
紗代は俺と別れて、半年前に女房を亡くした奴と一緒になりたいのだと。
奴と再婚すれば、小さい会社ながらも社長婦人。
俺といてお金や時間に追われた生活などしなくても、お金もあれば昼間からホテルに行けるほど自由な時間もある。
奴とのセックスは良かったか?
二人で仕事を抜け出して、週に三日もホテルに行っていた紗代。


理由はどうであれ奴を体内に受け入れていた時間は、奴のセックスの虜になっていたのは事実だろ。
新婚当時は毎日していたセックスも、その頃には月に一度か二度まで減っていた。


身体の繋がりよりも心の繋がりを重視して、セックスをして眠るよりも、手を繋いで眠るほうが安らげた。
それが浮気の原因だとは思いたくないが、全く関係が無いとも思えない。


だから俺は発覚してからは毎晩紗代を裸にしたが、罵るだけで抱かなかった。
でも,あれは抱かなかったのではなくて、抱きたくても抱けなかったんだ。


奴の匂いを消したくて、紗代の中を俺の体内から出る物で一杯にしたかったが、身体が言う事を利かなかったんだ。
俺の自慢の紗代の大きな乳房が、奴の上で波打つ光景が浮かんでしまう。
少し肉はついてしまったが、まだまだ括れている腰が奴の上で円を描くように、怪しく動く様子まで見えてくる。
しかし,俺達には歴史があるからセックスなど出来なくても、いつかはまた元の夫婦に戻れると思った。
セックスなど出来なくても、長い年月で培った心の繋がりは切れてはいないと信じていた。


奴とは今後一切連絡は取らないと誓約書を交わし、
仕事も辞めて実質奴とは会えなくなった紗代を、
一応これで取り戻せたような気になっていたが、
あっさりと慰謝料を支払った奴の反撃が始まる。


奴に一応制裁を加えたつもりでいたので、
後は紗代と俺との問題だけだと思っていたが、
奴にとって百万などは、おそらく一ヶ月の飲み代ぐらいにしか思っていなかったのだろう。


ワンマン社長の奴には社会的制裁も加えられず、
お金など何の制裁にもなっていなかった事を知る。
結局,何の痛みも被らなかった奴は、
俺が紗代を抱けなくなった事を知っているかのように、
その事をあざ笑うかのような反撃を仕掛けてきた。



本当は奴から、毎日のように手紙が届いていたんだ。
俺宛に、得意先を装うような架空の会社名で届いていたから、紗代は気が付かなかっただろ?


奴はそこまで紗代に未練があったのか。
あれだけの財力があれば、いくらもうすぐ還暦だと言っても、もっと若くて美人の女を抱けただろうに。
紗代の事が、本当に好きだったとでも言いたかったのか。


セックスが目的ではなく、セックスは紗代を繋ぎ止めておくための手段だったと言いたかったのか。
これは俺と紗代との仲を引き裂くための手紙だと分かっていても、
俺の知らない紗代を知りたくて読まずにはいられなかった。


そこに書かれていた事は、全てが真実では無いと分かっていても、読めば悔しさで息苦しくなってくる。
だから封も開けずに握り潰し、ゴミ箱に捨てた事も何度かある。
しかし結局はそれを拾って読んでしまう。
そこには奴と紗代とのセックスが、毎回赤裸々に綴られていたから。


やはり書かれていた内容が全て事実だとは思わなかったが、それを読むと紗代の息遣いまで聞こえて来るような気がした。
最初,関係を結んだ日、紗代は休日に出勤を命じられて誰もいないオフィースで後ろから抱きつかれ、首筋にキスをされても全く抵抗しなかったと書いてあった。


信頼していた奴の豹変振りと、恐怖に身がすくんでしまって動けなかったのだと思いたかったが、奴によれば紗代が抵抗しなかったのは、紗代も奴に抱かれる事をずっと望んでいたからだそうだ。
その後,来客用の狭い応接室に連れて行かれ、ソファーに座った奴の膝の上に乗せられて、首を後ろに捻って熱い口付けを交わす紗代。
キスをされながら制服のボタンを外されて、ブラウスを全開にされてブラジャーを押し上げられ、奴に乳首を摘まれて大きな乳房を揉まれる。
やがて,奴の手は下に下がり、タイトスカートの中に潜り込む。


すると紗代のそこは既に蜜を溜め込んでいて、少し触っただけで大量に外に流れ出し、真っ白なパンティーだけでは吸収しきれずに、パンストを通してスカートにまでも染みをつくってしまう。


蜜の多さに気を良くした奴はタイトスカートをたくし上げ、紗代の足が自由に開くようにしてから自分の膝を目一杯開く。
そのような事をされては膝の両側に置かれた紗代の足はそれ以上に開いてしまい、奴はパンストの中に手を突っ込んで、
開いて触りやすくなった紗代の俺だけの秘密の場所を思う存分指で弄ぶ。


“下着の上からだけで直には触ってもいないのに、紗代はそれだけで二度も達してしまいましたよ”


奴によると二度も達した紗代は目付きも変わり、
普段の清楚な紗代とは別人のようになって自ら奴の硬くなり掛けていた物を口に含み、
十分に硬くなったところで勝手に跨ってきて腰を使っていたと書いてあった。


それでまた,独り勝手に達してしまった紗代は、
今度はソファーに手をつかされて、
お尻の穴までも晒した獣の交わりのような格好で責められる。


そして,最後は上から押さえつけられた格好で終わるというフルコースを味わって、
普段の声よりも1オクターブも高い可愛い声を上げ続けながら、
この日最大の絶頂を迎えてしまった。



その後は,ちょくちょく仕事中に連れ出され、ホテルに連れて行かれては気が遠くなるほどの快感を与えられ続けていた紗代。
その間に紗代は、俺でさえ現物は,見た事の無いような玩具による快感まで教え込まれ、
最初は怖がっていたが発覚する頃には見せられただけでも、
それによって与えられる快感を期待して濡らしていたと奴は自慢げに書いてきた。


社内では次第に紗代と奴との仲は公然のものとなり、
仕入先の担当者などは,奴を喜ばせるために、
紗代の事を奥様とまで呼んでいた者もいたそうだな。


紗代の身体を自由にされ、
俺が教えてやれなかった快感まで教え込まれたことも悔しかったが、
俺には,奴の奥さんのように扱われていた事の方が重く圧し掛かり、
経験した事の無いような猛烈な嫉妬で気が狂いそうになっていた。


紗代は俺の妻で、それ以外の何者でも無い。
しかし,一歩家を出れば奴の妻で、
夫である奴の性欲処理という、
妻としての務めまで果たしていたのか。


しかし,これらは全て奴の一方的な告白で、
紗代に限ってそこまでは酷くなかったと信じたかったが、
どちらにしても半年の間、俺とよりも遥かに多く奴とセックスをし、
俺とでは得られなかったような快感を与えられ続けていたのは事実だと落ち込む。


気持ちまでは奴の妻にはなっていないと信じようとしたが、
身体は完全に奴の妻になっていたと失望してしまった。
その時も紗代は反論しなかったよな。
どうして何も言わずにただ謝った。


俺はあくまでも勝手な想像だと言って話したのだから、
全て否定すれば良かったんだ。
本当は,奴の手紙による告白だったから、
紗代が否定しても信じられなかったかも知れないが、
紗代が否定してくれたなら俺は無理にでもそれを信じたぞ。


ところが反論しない事で、やはり全て事実だったのだと落胆してしまったじゃないか。
だから俺は手紙を読む度に、手紙の事は告げずに紗代を責めた。
その後は,最愛の紗代に右手まで振り上げて、
徐々に俺は奴の術中に嵌っていった。
そして終に、決定的な手紙が届く。


それは会社の慰安旅行だと嘘を吐いて、
奴と泊まった旅館での話が書かれていたが、
同封されていた紗代が眠った隙に撮られた写真を見た時に、
俺は紗代との別れを余儀なくされた。


旅館の台帳に奴の名字を書いた紗代。
夫婦でも無いのに家族風呂に入り、
幼い子供を洗ってやるかのように奴の身体の隅々まで洗ってやった紗代。
しかし,子供を洗ってやるのとは大きく違い、
大事な部分は特に念入りに洗うように言われる。


“私が「これが紗代を気持ち良くしてくれるのだから、
感謝の気持ちを込めて洗いなさい」と言うと、
紗代は「今夜はいっぱい気持ち良くしてね」と言って大事そうに両手で洗い、
泡を洗い流すと我慢出来なくなって口に含んできたぞ”


それが終わると今度は攻守交替し、奴が紗代の身体を隅々まで洗う。
“中は特に念入りに、指を入れて洗ってやったが、
私の太いチンポに馴染んでしまっていた紗代は
「一本だけでは寂しいです」
と言って腰を振っておねだりしたぞ”


広くは無い風呂の中には紗代の卑猥な声だけが響き渡り、
奴に命令されて湯船の縁に手をついて、
奴に向かって白いお尻を突き出す紗代。


奴と紗代のセックスは、したくなったらいつでもどこでも自由に出来た。
それは避妊などしていなかったから。


“私が「欲しいのならお尻を振ってお願いしなさい」と言うと、
紗代は素直に尻を振って催促した。
しかし,それでも入れてやらないでおくと、
自分の指で開いて「早くオチンポ入れて下さい」だと”


奴はそのような格好でおねだりしろと命令しておきながら、
お尻を振って催促する紗代を焦らして喜んでいたのか。
さぞかし惨めだっただろ?死にたいほど恥ずかしかっただろ?


しかし,奴が入って着た時、じっとしている奴に痺れを切らして、先に動き始めたのは紗代だったそうだな。
毎回,身体の奥深くに奴を受け入れさせられていたが、
お互いの年齢からか幸い妊娠はしなかった。


しかし,奴の分身が紗代の分身と結びつこうと、毎回紗代のお腹の中で動き回っていたかと思うと吐き気がする。
旅館の豪華な料理には、鰻や山芋の料理もついていただろ?
それらは,特別に頼んだ料理だったと自慢していた。


あれは紗代を朝まで責めるために、
奴が体力をつけようと頼んでおいた料理だったと知っていたか?


鰻が利いたかどうかは分からないが、
夜通し責め貫かれた浴衣姿の紗代。


そして,朝日が昇る頃には、紗代の手首には浴衣の紐が巻かれていた。
“感じ過ぎるのか「もう出来ない。許して」
と言って暴れたので縛ったら、
縛られて余計に興奮したのか涎まで垂らしていたよ”


その行為がどれだけ激しかったかは
“まさかこの歳で、一晩に四回も射精してしまうとは思っていなかった。
でも紗代はもっと凄かったぞ。
仲居さんはシーツを見て、オネショをしたのかと思っただろうな”
と奴が書いていた事からも想像出来、
朝日の差し込む明るい部屋で、
紗代は写真を撮られている事など全く気付かないほど、
精根使い果たして死んだように眠ってしまう。



その時,撮られた写真が二枚同封されていたのだが、
一枚は下半身にピントを合わせてある写真で、
奴の形に大きく口を開けたままのそこからは、白い液体が流れ出していた。


当然,それもショックには違いなかったが、
俺が紗代との別れを決断したのは上半身が撮られた写真の方だ。



>>次のページへ続く

 

 

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