1 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:34:45.42 ID:fnqyFwAI.net
最近やっと少しずつ立ち直ってきた。
出会ってからの思い出振り返ってみる。
どうしようもなく暇な人だけ見てって下さいな。
6 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:41:59.96 ID:fnqyFwAI.net
「お姉さんそれなんの散歩?」
埼玉の片田舎の商店街で声をかけられたのが出会いでした。
なにいってんだって思って振り返ったけど、当時は夜のお仕事のスカウトさんとかナンパが凄い多かったから、パッと見てその手の人なんだろうなって思ってシカトした。
バイト先に着いてから気がついたけど、ずっとイヤホン引きずって歩いてた。
9 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:43:44.60 ID:fnqyFwAI.net
ナンパ?とかスカウト?とか思ってた自分が恥ずかし過ぎて引っ叩きたくなった。
こんなしょうもないのが初めての出会いでした。
11 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:46:46.94 ID:fnqyFwAI.net
すぐに過ぎたことはしゃーないと開き直ったけど。
それからしばらくしてまたもバイトに向かう途中。
商店街を通るとまたその人がいた。
足元に紙袋を置いて少し上向いてタバコ吸ってた。
12 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:47:36.55 ID:fnqyFwAI.net
書き溜めないから遅いけど許してください!!
動機は思い出を振り返りたいなって事と誰かに聞いて欲しくてですね。
13 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:49:57.67 ID:pIorapBV.net
よし。
見てるよ 書いてけ!
14 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:50:38.37 ID:fnqyFwAI.net
少しだけ気まずいなぁなんて思いながらもバイトに行かなきゃいけないので歩き出す。
今考えても本当に不思議なんだけど前を通る時チラッと見ちゃったんだよね。
そしたら目が合ってニコッてされたから立ち止まっちゃった。
17 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:53:20.11 ID:fnqyFwAI.net
その人はニコッて笑った後で
「あれ?今日はペット連れてないね」
あ、こいつ少し嫌な奴だなって思った。
一応善意?で言ってくれたにも関わらず失礼な態度をとった事への引け目もあって作り笑いで軽く会釈して通り過ぎた。
18 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:55:31.19 ID:fnqyFwAI.net
それからバイトに通っては少しだけ話したりすることが増えた。
バイトの時間は変わらないのに何故か家を出る時間だけが早くなってたwwww
その人はいつも商店街にいてタバコ吸ってた。
23 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 21:59:59.24 ID:fnqyFwAI.net
いつも通り少し余裕のあるバイト前。
いつもなにしてるの?と聞くと
「見りゃわかるでしょー?」
そういって足元にある紙袋を指差した。
紙袋にはチラシが沢山入ってた。
「サボってんの」
そう言って笑ってた。
それから少しずつその人の事を知っていった。
歳は結構上で、仕事はチラシ配り。
少し前は会社勤めしてたけど首になったらしい。
25 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:03:13.89 ID:fnqyFwAI.net
たまに彼の近くにスーツの偉そうな人がいて談笑してた。
その時は話しかけちゃいけない気がしてスーツの人がいる日は凄く嫌だった。
その日もスーツの人がいて彼と話すことも出来なくてしょげてた。
バイトが終わった帰り道に寄ったコンビニで急に声をかけられた
26 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:05:54.15 ID:fnqyFwAI.net
振り返るとそっちの筋の人!!って感じの顔したおっさんだった。
「いつもユキと話してる子だよねー」
私の嫌いなスーツの人でした。
ただ一つのGJは名前?がわかった事。
28 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:10:32.63 ID:fnqyFwAI.net
レジに向かいながらぶっきらぼうに
そうですよー。って答えながら気付いた。
もしやチラシ配りの会社の人で変なちょっかい出すなーとか怒られるかもしれないと。
早く逃げたかったのにコンビニのレジはまだ空かなくて何か言われるのが怖くて先に
これからはユキさん(?)のお仕事邪魔しないようにしますね。って言ったら色眼鏡の奥の目をパチクリさせてた。
31 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:15:42.30 ID:fnqyFwAI.net
少しして笑いながら
「いやいや助かってるよwありがとうね」
って言われた
訳もわからずキョトンとしてたら
893もどきは
「今度は俺いても避けないで話しかけてねー」
それだけ言ってコンビニから出て行った。
35 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:18:35.31 ID:fnqyFwAI.net
それから5日くらいユキさんは商店街にはいなかった。お陰でいつも早く職場に着く事を店長に褒められた。
だけど、またユキさんは商店街に来るようになった。久しぶりに見たユキさんの隣にはスーツがいてげんなりしたのを覚えてる。
38 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:21:57.00 ID:fnqyFwAI.net
この間のコンビニで許可(?)も得たのでスーツがいても構わず突っ込んでいった。
どうもーと会釈すると893は「ちゃす!!」とか言っててユキさんは「んあー」とかいって煙吐いてた。
その日もユキさんは仕事をしっかりサボっててスーツにいい加減やれよーとか言われてた。
41 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:27:31.24 ID:fnqyFwAI.net
「よっさ!やるか」
急にチラシを持ってお願いしまーす!!と頭を下げるユキさんを893と見てた。
そろそろバイトに行こうかなーって思って時計見たら893に今度食事でも行かないか?と誘われた。
(ありえないけど)機会があったらとだけ答える
そんなことしてたら「カラオケのキャッチとチラシ交換した」とかいいながらユキさんが戻ってきた。
いや、配れよとかスーツに突っ込まれてたけど
二人に一礼して去る時
「また明日ねー」って言われて思わす笑ってまたねーて答えた。
43 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:31:34.67 ID:fnqyFwAI.net
次の日商店街にユキさんはいなくて、893だけがぽけーっとしてた。
私に気がついた893は一礼して近づいてきた。
いつもユキさんとふざけてる雰囲気と全然違って驚いたのを覚えてる。
「少しだけ時間をくれないか?」
真剣な表情に押されて喫茶店に入ることになってしまった
50 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:37:04.50 ID:fnqyFwAI.net
席に着くなり893は「時間もないから」と話し始めた。
それはユキさんの事についてだった。
仕事で同僚を庇った結果裏切られる形で首になった事。そのせいで5年同棲した彼女には酷い捨てられ方をした事。
もっと口早に言ってたけど全然頭に残ってないや。
その後私はバイトの時間になって解散した。
52 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:41:09.19 ID:fnqyFwAI.net
なんで私に話したのかもさっぱりわからないけど。
その後もせっせとバイト前にユキさんに会いに行った。徐々にではあるけど、さらっとユキさんと呼べるようになった。連絡先も交換した。
日々増えてくユキさんの新しい部分が嬉しくて仕方なかった
54 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:44:47.78 ID:fnqyFwAI.net
連絡先を交換して少しした頃。バイトの前以外でもあうようになった。
きっかけはユキさんが私のバイト先に来たこと。
55 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:51:52.16 ID:fnqyFwAI.net
それからは色々な場所に行った。
初めての食事、ゲーセン、カラオケにも行った。いつも誘うのは私だったけど。
遊べば遊ぶほどユキさんがはっきりと距離を取ってるのを凄く感じた。
56 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 22:55:25.90 ID:fnqyFwAI.net
それでも私はめげずにアタックし続けた。
さりげなくアピールしてたつもりだけど、周りから見たらすぐわかるレベルだったと思う。
たまに893に会うと頑張れーとか言われてた。
空回りするのは凄く辛かったけど、充実してたと思う。
そしてついにユキさんが折れる日が来る。
61 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:07:00.75 ID:fnqyFwAI.net
その日は私の仕事が早番で帰りにご飯を食べに行った。その帰り道。
勇気を振り出してまだ帰りたくないと伝えた。
ユキさんはニコニコしながら「公園に寄ってこう」とだけ。
公園までの道中では会話もなくて凄く緊張した。
公園についてベンチに腰を下ろして少ししたらユキさんはゆっくりと話はじめた
63 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:15:00.15 ID:fnqyFwAI.net
「はじめて会った時のこと覚えてる?」
私は黙って頷いて聞いてた
「あの時本当色々あって毎日が辛くてさ、生きてるってかただ呼吸してるってだけで他のことなんてどうでもよくて」
66 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:17:34.96 ID:fnqyFwAI.net
「893がどうせ何もしないならって仕事くれたけど、申し訳ない話やる気もなくてさ」
やる気ないのは知ってますって突っ込んだらユキさんはニコッて笑って話続けた。
「そんな時に、会ったんだよ、君に。」
71 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:20:55.46 ID:fnqyFwAI.net
「眉間に皺寄せて近寄りがたいオーラ出してて…イヤホン引きずってたwwwwww」
ユキさんは馬鹿にされてるのかと思って少しムッとしてる私を見て真剣な顔で
「思わず笑って声をかけてた。」って
72 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:24:00.82 ID:fnqyFwAI.net
サッとシカトされてその後もずっと不思議で仕方なかったって。
何が?って聞くと
「本当にどうでも良かった。何もかも。そんな自分が衝動的に声をかけたのが不思議で、気がついたらいつも探してた」
73 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:25:55.44 ID:+PRS6vNp.net
>気がついたらいつも探してた
いいな…
76 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:28:47.07 ID:fnqyFwAI.net
再会した時に目が会ったのは当然だったんだって。
前を通る時ずっと見てたんだって。
その後も不思議の連続だったって。
「別段好みでもないし、趣味が合うとかそういうのもないのに。惹かれてた」
80 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:31:35.89 ID:fnqyFwAI.net
所々突っ込みどころもあるものの話を聞きながら正直コレは来たと思ってました。
「もっといい人を探しなさい」
予想にもしていなかった言葉が飛んで来ました。
82 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:34:31.67 ID:fnqyFwAI.net
なんでそうなるのか馬鹿な私には理解が出来ず呆然としてました。
そこからのユキさんは如何に自分が価値のない人間なのかを力説してました。
84 :1@\(^o^)/:2016/01/21(木) 23:39:28.38 ID:fnqyFwAI.net
話終わったユキさんは軽くお尻を叩いて立ち上がって「送るよ」とだけ
もうその時の私はむしゃくしゃしてて自分の好きな人を延々と貶されるなんてたまったもんじゃないです。
ここから私のターンでした
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