31 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:27:05.89 ID:8VuzrbeF0
本当言うと、付け麺と一緒に泊まりたかった。
目の前にいる、30代後半の太ったおっさんに抱かれたかった。
付け麺はちょっと、っていうかかなり残念そうな顔をしていた。
タクシー代をくれて、タクシー乗り場まで送ってくれた。
もしかしたら付け麺はこのまま連絡をくれなくなるかも、
ふとそんなことを思った。
次会うときは、ホテルに行ってもいいよ。っていう意味で私
は付け麺の手を握って、彼の唇に軽くキスをした。
付け麺は私のことを強く抱きしめて、私の唇を舌でこじあけ
て、激しくディープキスをした。
私も彼の頬を両手で包み、それに応えるように舌を絡ませた。
タクシー乗り場で1分くらいそんなことをしてたと思う。
「じゃあ、帰るね」って、タクシーに乗り込んだ。
33 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:27:46.21 ID:8VuzrbeF0
それからは電話しても電話しても、付け麺から折り返しはな
かった。
付け麺にあのキスの意味は伝わってなかった。
一か月会わないどころか、連絡を取らなかったことは初めて
だった。
会いたくて、声が聴きたくてしょうがなかった。
あんなにずっと一緒にいたのに、今彼は何をしているんだろ
う。
一か月待って、付け麺にメールした。
「毎日会いたいって思ってる。
電話も返してほしい。寂しい」
メールは意外とすぐに返ってきた。
「1ちゃんにフラれたからー(ToT)」
それだけだった。
すぐに電話をかけた。
連絡がなくて本当につらかったこと。私も付け麺のこと大好
きなこと。
話してるうちに涙がでてきた。
久しぶりに声が聴けて嬉しかった。
「俺は本当にアルマーニさんにお世話になってて、心から尊
敬してて、一番大事な先輩だけど、その先輩を裏切ってでも、
そのリスクを負ってでも1ちゃんのこと大事にしたい。」
こうして電話で付け麺と付き合うことになった。
三年生の八月。
34 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:36:38.55 ID:8VuzrbeF0
八月の末、付け麺はAに来てくれた。あの日以来の再会だっ
た。
「さっきまでアルマーニさんと飲んでてー、すごい飲まされ
てー、全く来たくなかったけど来たよ!1ちゃんが来いって
言うから!」
Aを後にして、一軒バーに行き、そのあと自然とタクシーに
乗ってホテルに入った。
実はそのとき、かなり緊張していて、バーでかなり飲んで、
自分を奮い立たせて酔った。
これから付け麺とホテルに行く。
確かにアルマーニと一度やっちゃったが、それ以外は彼氏だ
け。改めてそういう関係になるのは久しぶりだった。
付け麺は時計とかネクタイを外して机に置いた。
ジャケットをキレイにクローゼットに掛けて、ソファで体育
座りしている私の頬を両手で包んで、キスをしてきた。
「見せて」そう言ってゆっくり服を丁寧に一枚一枚脱がして
くれた。
私も付け麺のシャツのボタンを一つ一つ外していった。
「こっち行こ」ってベッドに手を引っ張られて、付け麺が上
から丁寧に私の体を舐めた。
「ごめん、もう我慢できないから…」そう言って付け麺はゴ
ムを手にとって付けた。
「男のこういうゴムつけてるとことか、一番見たらあかんや
つやで」って言いながら、付け麺は私の中に入ってきた。
35 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:37:34.59 ID:8VuzrbeF0
正常位で両手を絡ませて握り、付け麺は私の耳や首筋に舌を
這わせながら、激しく突いた。
付け麺の激しい息遣いが心地よかった。
じっとりと汗ばんでくる、重量感のある身体も、すべてが愛
おしかった。
中で果てたあと、付け麺は私の手を握りながら、眠りについた。
付け麺のイビキも、アルマーニのようにうるさかったが、
それもすべて愛おしかった。
私も付け麺の手を優しく握って眠りについた。
目が覚めたとき、付け麺はベッドから消えていて、シャワー
を浴びていた。
私はまだ彼にスッピンを見せる勇気もなかったから、付け麺
が出てくるのを待って、チェックアウトした。
付け麺と私は駅までタクシーを拾い、駅に着くと付け麺は私
に最寄駅までの切符を買ってくれ、
自分はそのまま仕事に向かった。
36 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:46:09.80 ID:8VuzrbeF0
大学の夏休みも終わりかけていた。休みの終わり、私は友達
と二泊三日の海外旅行に行った。
旅行中、システムがよく分からず、私の携帯は向こうで使え
なかった。
帰国して空港につくと、付け麺から「もう電話がつながらな
いから、離陸したんだね」みたいな感じのメールが来てた。
メールを見てすぐに電話をすると、「今日会いたいから、
夜そっちに行ってもいい?」って聞かれた。
旅行から帰ってすぐだし、家族に土産話やお土産を渡したかっ
たし、夜中家を出るのも疑われそうだったので、断った。
でも本当はすぐにでも会いたかった。
次の日の朝、付け麺から電話があった。「仕事でちょっと時
間が空きそうだから、お昼一緒に食べよう」と。
私の家の近くまで来てくれて、そのとき初めて付け麺の車を
見た。
トヨタのお手頃価格なハイブリットカーだった。
イメージ通りだった。
37 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:48:00.17 ID:8VuzrbeF0
ちなみにアルマーニは高級なスーツに高級な時計をいくつも
持って、新しいものを手に入れる度に自慢してきた。すべて
高級ブランドのものだった。
車も高級車に乗っていることを自慢してた。
付け麺の車に乗り込んで、ご飯を食べに行った。車中の他愛
もない会話の中で、初めて彼のことをよく知った。
中学高校時代のこと。仕事のこと。家のこと。
中でも一番よく覚えているのは、彼のお小遣いのことだった。
付け麺は奥さんに財布を握られていて、月のお小遣いは東京
の学生ワンルームの家賃くらいだった。
それで月に何日もAやBに通ってくれてたことを知って、ちょっと驚いた。
付き合う前に奥さんのことや、子どものことを一通り聞いて
はいたが、あまり積極的に教えてくれなかった。
付き合う前まで私は付け麺のことをそんな風に見てなかった
から、冷静に聞けたけど、このころになると家庭の話はつっ
こんで聞かなかった。
聞きたくもなかった。
38 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:57:17.07 ID:8VuzrbeF0
ご飯を食べている間、ひっきりなしに付け麺の携帯には電話
がかかってきていた。
店を出て、私は付け麺の仕事のことが気になった。
今って仕事中だよね?このあとどうすんの?電話大丈夫?
帰りたくなかったけど、付け麺は何も言いださなかったので、
「どうする?もう帰ったほうがいい?」って聞いた。
付け麺は「いや、帰らん」「ちょっとムラムラするw」
真昼間からホテルに行った。付け麺仕事中である。
エレベーターの中で激しくキスをした。車の中でモヤモヤし
てたものが吹き飛んだ。
部屋に入ってすぐに求め合った。付け麺はそのまま私の中に
入ってきた。突きながらクリや首筋を愛撫して、私はすぐに
イッてしまった。
付け麺はイく前にゴムを付けて、私の中で果てた。
ちょっとベッドの上でいちゃいちゃした。
39 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:57:56.29 ID:8VuzrbeF0
いちゃいちゃしてるうちにまた付け麺が私の中に入ってきた。
そのときはお腹の上に果てて、付け麺がキレイに拭いてくれた。
ふと気になって、付け麺に『お店の女の子とエッチしたりす
るの?』って聞いてみた。
アルマーニと違うってことを確信したかった。
「ないない、俺モテないし、結構潔癖症だから、女の子とし
たりしないよ。まあアルマーニさんはモテるからな」
『じゃあ最近いつ女の子とした?』
「・・・一年前」
『誰?』
「内緒」
『誰!?』
「嫁やん!そんなん嫁しかおらんやん。
2年に一回しかしない」
嫉妬する資格なんてないけど、嫉妬した。
一年前だし、嫁だけど嫉妬した。
私はこのままどんどん付け麺の彼女として、わがままになっ
ていく。
40 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:59:22.17 ID:8VuzrbeF0
すみません。ちょっと寝ます。誰も読んでないと思ってたの
で、レスしてくださるの本当にありがたいです!
43 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 12:32:06.97 ID:???0
途中から付け麺も既婚者なのを忘れて読んでしまった
44 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:58:10.40 ID:8VuzrbeF0
付け麺は月曜日から金曜日まで、仕事の付き合いで夜飲みに
行く人だった。私は付け麺が仕事の付き合いでしか飲みに行
かないことを知っていた。
彼のお小遣いで飲みに行くことは不可能だったし、そのお小
遣いはAやBでの支払い、私と食べるご飯代、ホテル代に消え
ていっていたからだった。
それに加えて付け麺のお昼代や、諸々に消えていっていた。
彼には人としての優しさや思いやりはあったが、アルマーニ
のような女の子遊びをするには、金銭的に苦しかった。
どう考えても私のほうがお金を持っていたはずだった。私は
実家暮らしで、親からお小遣いをもらえたし、それなりにア
ルバイトもしていたから。
でも付け麺は「俺はおっさんだから」と言って、絶対に全部
お金を払ってくれた。
45 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:58:31.80 ID:8VuzrbeF0
彼の週間スケジュールは大体こんなもんだった。
月から金までは仕事のあと、おおよそ誰かに飲みにつれてい
かれる。そのうち三日間くらいはアルマーニと一緒だった。
土曜日は仕事に出て、土曜の夜と日曜は家にいる。という感
じだった。
その中で週に一度こっそり二人でホテルに泊まる、という感
じだった。
週に一度は必ず二人で泊まったが、付け麺は人の予定で動く
ため、直前まで都合がつけれないことがしょっちゅうだった。
たとえばアルマーニと飲んで、アルマーニが早く解散すれば、
そのあと二人で会うことができるが、アルマーニが朝まで付
き合えと言ったら、朝まで飲むような生活だった。
46 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:59:06.08 ID:8VuzrbeF0
付け麺は平日のほぼ毎日夜中に連絡をいれてきた。
会えるときは家からタクシーに乗って、付け麺に会いに行った。
タクシー代は一万を超える額だったが、今日会えなかったら、
来週まで会えないと思うと、タクシー代なんて平気だった。
もちろんそのタクシー代は自分で出した。
そんな関係がずっと続いてた。
初めて一緒にお風呂に入ったり、スッピンを見せたり。
ある時、付け麺の腕に大きな痣があるのを見つけた。聞いてみる
と、アルマーニに飲まされて酔っ払った女の子に、噛まれたとの
ことだった。
酔っ払ってお客様にそんなことする子を今まで見たことも聞いた
こともなかったので、驚いたし、心配した。
奥さんにも痣のことをつっこまれたらしく、付け麺は女の子に噛
まれたと、本当のことを言ったそうだが、奥さんは「ふーん」っ
て感じだったらしい。
彼曰く、ちょっとした家庭内別居だった。
47 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:20:20.97 ID:8VuzrbeF0
付け麺と私の関係は、最初のうちはよかった。
その関係に私は納得いかなくなった。
忙しいのも分かる。仕事の付き合いなのも分かる。土日に会えな
いのも分かる。
でも夜中に連絡してきて、忙しい合間にヤリたくなったらいつで
もヤレて、ホテル代だけ出せばいい付け麺にとって、私はデリヘ
ル嬢みたいな存在なのでは、と思い始めた。
その年の年末、付け麺は忘年会で忙しかった。
しばらく会えない日が続き、連絡もあまりとれなくなっていた。
付け麺が忘年会で色んなところに連れてってもらえるのは知って
いた。
超高級クラブから、ガールズバーまで、毎日何軒もハシゴしていた。
付け麺にお金がないのも、仕事の付き合いで飲みに行っているの
も分かっていたが、連絡のないことにイライラした。
48 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:25:19.09 ID:8VuzrbeF0
私は就職活動をしながら、AでもBでも働いていた。
年が明けて、Bにワインさんが来た。
それまでもワインさんとは何回も会って、ワインさんはその度に
私とアルマーニのことをしつこく聞いていた。きっと私とはそれ
くらいしか話すことがなかったのだろう。
そういえば付け麺はワインさんのことを知っていた。じゃあワイ
ンさんは付け麺のことを知っているだろうか。
「付け麺さんってご存知ですか?アルマーニさんとよく一緒にいる…」
ワインさん
「知ってる知ってる。一昨日も会ったよ。35か6の、仕事できる
若い子でしょ」
付け麺はよくワインさんと飲みに行っていた。仕事の付き合いで。
でもそんなこと一度も話してくれたことはなかった。
私
「ラウンジで働いてたころ、アルマーニさんと付け麺さんはよく
来てくれたんですよ。付け麺さん元気ですかね?すごく面白い人
だったから、また会いたいです。」
ワインさんは付け麺と長い付き合いのようで、付け麺の仕事の人
間関係から何から何まで知っているようだった。
>>次のページへ続く
本当言うと、付け麺と一緒に泊まりたかった。
目の前にいる、30代後半の太ったおっさんに抱かれたかった。
付け麺はちょっと、っていうかかなり残念そうな顔をしていた。
タクシー代をくれて、タクシー乗り場まで送ってくれた。
もしかしたら付け麺はこのまま連絡をくれなくなるかも、
ふとそんなことを思った。
次会うときは、ホテルに行ってもいいよ。っていう意味で私
は付け麺の手を握って、彼の唇に軽くキスをした。
付け麺は私のことを強く抱きしめて、私の唇を舌でこじあけ
て、激しくディープキスをした。
私も彼の頬を両手で包み、それに応えるように舌を絡ませた。
タクシー乗り場で1分くらいそんなことをしてたと思う。
「じゃあ、帰るね」って、タクシーに乗り込んだ。
33 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:27:46.21 ID:8VuzrbeF0
それからは電話しても電話しても、付け麺から折り返しはな
かった。
付け麺にあのキスの意味は伝わってなかった。
一か月会わないどころか、連絡を取らなかったことは初めて
だった。
会いたくて、声が聴きたくてしょうがなかった。
あんなにずっと一緒にいたのに、今彼は何をしているんだろ
う。
一か月待って、付け麺にメールした。
「毎日会いたいって思ってる。
電話も返してほしい。寂しい」
メールは意外とすぐに返ってきた。
「1ちゃんにフラれたからー(ToT)」
それだけだった。
すぐに電話をかけた。
連絡がなくて本当につらかったこと。私も付け麺のこと大好
きなこと。
話してるうちに涙がでてきた。
久しぶりに声が聴けて嬉しかった。
「俺は本当にアルマーニさんにお世話になってて、心から尊
敬してて、一番大事な先輩だけど、その先輩を裏切ってでも、
そのリスクを負ってでも1ちゃんのこと大事にしたい。」
こうして電話で付け麺と付き合うことになった。
三年生の八月。
34 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:36:38.55 ID:8VuzrbeF0
八月の末、付け麺はAに来てくれた。あの日以来の再会だっ
た。
「さっきまでアルマーニさんと飲んでてー、すごい飲まされ
てー、全く来たくなかったけど来たよ!1ちゃんが来いって
言うから!」
Aを後にして、一軒バーに行き、そのあと自然とタクシーに
乗ってホテルに入った。
実はそのとき、かなり緊張していて、バーでかなり飲んで、
自分を奮い立たせて酔った。
これから付け麺とホテルに行く。
確かにアルマーニと一度やっちゃったが、それ以外は彼氏だ
け。改めてそういう関係になるのは久しぶりだった。
付け麺は時計とかネクタイを外して机に置いた。
ジャケットをキレイにクローゼットに掛けて、ソファで体育
座りしている私の頬を両手で包んで、キスをしてきた。
「見せて」そう言ってゆっくり服を丁寧に一枚一枚脱がして
くれた。
私も付け麺のシャツのボタンを一つ一つ外していった。
「こっち行こ」ってベッドに手を引っ張られて、付け麺が上
から丁寧に私の体を舐めた。
「ごめん、もう我慢できないから…」そう言って付け麺はゴ
ムを手にとって付けた。
「男のこういうゴムつけてるとことか、一番見たらあかんや
つやで」って言いながら、付け麺は私の中に入ってきた。
35 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:37:34.59 ID:8VuzrbeF0
正常位で両手を絡ませて握り、付け麺は私の耳や首筋に舌を
這わせながら、激しく突いた。
付け麺の激しい息遣いが心地よかった。
じっとりと汗ばんでくる、重量感のある身体も、すべてが愛
おしかった。
中で果てたあと、付け麺は私の手を握りながら、眠りについた。
付け麺のイビキも、アルマーニのようにうるさかったが、
それもすべて愛おしかった。
私も付け麺の手を優しく握って眠りについた。
目が覚めたとき、付け麺はベッドから消えていて、シャワー
を浴びていた。
私はまだ彼にスッピンを見せる勇気もなかったから、付け麺
が出てくるのを待って、チェックアウトした。
付け麺と私は駅までタクシーを拾い、駅に着くと付け麺は私
に最寄駅までの切符を買ってくれ、
自分はそのまま仕事に向かった。
36 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:46:09.80 ID:8VuzrbeF0
大学の夏休みも終わりかけていた。休みの終わり、私は友達
と二泊三日の海外旅行に行った。
旅行中、システムがよく分からず、私の携帯は向こうで使え
なかった。
帰国して空港につくと、付け麺から「もう電話がつながらな
いから、離陸したんだね」みたいな感じのメールが来てた。
メールを見てすぐに電話をすると、「今日会いたいから、
夜そっちに行ってもいい?」って聞かれた。
旅行から帰ってすぐだし、家族に土産話やお土産を渡したかっ
たし、夜中家を出るのも疑われそうだったので、断った。
でも本当はすぐにでも会いたかった。
次の日の朝、付け麺から電話があった。「仕事でちょっと時
間が空きそうだから、お昼一緒に食べよう」と。
私の家の近くまで来てくれて、そのとき初めて付け麺の車を
見た。
トヨタのお手頃価格なハイブリットカーだった。
イメージ通りだった。
37 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:48:00.17 ID:8VuzrbeF0
ちなみにアルマーニは高級なスーツに高級な時計をいくつも
持って、新しいものを手に入れる度に自慢してきた。すべて
高級ブランドのものだった。
車も高級車に乗っていることを自慢してた。
付け麺の車に乗り込んで、ご飯を食べに行った。車中の他愛
もない会話の中で、初めて彼のことをよく知った。
中学高校時代のこと。仕事のこと。家のこと。
中でも一番よく覚えているのは、彼のお小遣いのことだった。
付け麺は奥さんに財布を握られていて、月のお小遣いは東京
の学生ワンルームの家賃くらいだった。
それで月に何日もAやBに通ってくれてたことを知って、ちょっと驚いた。
付き合う前に奥さんのことや、子どものことを一通り聞いて
はいたが、あまり積極的に教えてくれなかった。
付き合う前まで私は付け麺のことをそんな風に見てなかった
から、冷静に聞けたけど、このころになると家庭の話はつっ
こんで聞かなかった。
聞きたくもなかった。
38 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:57:17.07 ID:8VuzrbeF0
ご飯を食べている間、ひっきりなしに付け麺の携帯には電話
がかかってきていた。
店を出て、私は付け麺の仕事のことが気になった。
今って仕事中だよね?このあとどうすんの?電話大丈夫?
帰りたくなかったけど、付け麺は何も言いださなかったので、
「どうする?もう帰ったほうがいい?」って聞いた。
付け麺は「いや、帰らん」「ちょっとムラムラするw」
真昼間からホテルに行った。付け麺仕事中である。
エレベーターの中で激しくキスをした。車の中でモヤモヤし
てたものが吹き飛んだ。
部屋に入ってすぐに求め合った。付け麺はそのまま私の中に
入ってきた。突きながらクリや首筋を愛撫して、私はすぐに
イッてしまった。
付け麺はイく前にゴムを付けて、私の中で果てた。
ちょっとベッドの上でいちゃいちゃした。
39 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:57:56.29 ID:8VuzrbeF0
いちゃいちゃしてるうちにまた付け麺が私の中に入ってきた。
そのときはお腹の上に果てて、付け麺がキレイに拭いてくれた。
ふと気になって、付け麺に『お店の女の子とエッチしたりす
るの?』って聞いてみた。
アルマーニと違うってことを確信したかった。
「ないない、俺モテないし、結構潔癖症だから、女の子とし
たりしないよ。まあアルマーニさんはモテるからな」
『じゃあ最近いつ女の子とした?』
「・・・一年前」
『誰?』
「内緒」
『誰!?』
「嫁やん!そんなん嫁しかおらんやん。
2年に一回しかしない」
嫉妬する資格なんてないけど、嫉妬した。
一年前だし、嫁だけど嫉妬した。
私はこのままどんどん付け麺の彼女として、わがままになっ
ていく。
40 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 05:59:22.17 ID:8VuzrbeF0
すみません。ちょっと寝ます。誰も読んでないと思ってたの
で、レスしてくださるの本当にありがたいです!
43 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 12:32:06.97 ID:???0
途中から付け麺も既婚者なのを忘れて読んでしまった
44 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:58:10.40 ID:8VuzrbeF0
付け麺は月曜日から金曜日まで、仕事の付き合いで夜飲みに
行く人だった。私は付け麺が仕事の付き合いでしか飲みに行
かないことを知っていた。
彼のお小遣いで飲みに行くことは不可能だったし、そのお小
遣いはAやBでの支払い、私と食べるご飯代、ホテル代に消え
ていっていたからだった。
それに加えて付け麺のお昼代や、諸々に消えていっていた。
彼には人としての優しさや思いやりはあったが、アルマーニ
のような女の子遊びをするには、金銭的に苦しかった。
どう考えても私のほうがお金を持っていたはずだった。私は
実家暮らしで、親からお小遣いをもらえたし、それなりにア
ルバイトもしていたから。
でも付け麺は「俺はおっさんだから」と言って、絶対に全部
お金を払ってくれた。
45 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:58:31.80 ID:8VuzrbeF0
彼の週間スケジュールは大体こんなもんだった。
月から金までは仕事のあと、おおよそ誰かに飲みにつれてい
かれる。そのうち三日間くらいはアルマーニと一緒だった。
土曜日は仕事に出て、土曜の夜と日曜は家にいる。という感
じだった。
その中で週に一度こっそり二人でホテルに泊まる、という感
じだった。
週に一度は必ず二人で泊まったが、付け麺は人の予定で動く
ため、直前まで都合がつけれないことがしょっちゅうだった。
たとえばアルマーニと飲んで、アルマーニが早く解散すれば、
そのあと二人で会うことができるが、アルマーニが朝まで付
き合えと言ったら、朝まで飲むような生活だった。
46 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 17:59:06.08 ID:8VuzrbeF0
付け麺は平日のほぼ毎日夜中に連絡をいれてきた。
会えるときは家からタクシーに乗って、付け麺に会いに行った。
タクシー代は一万を超える額だったが、今日会えなかったら、
来週まで会えないと思うと、タクシー代なんて平気だった。
もちろんそのタクシー代は自分で出した。
そんな関係がずっと続いてた。
初めて一緒にお風呂に入ったり、スッピンを見せたり。
ある時、付け麺の腕に大きな痣があるのを見つけた。聞いてみる
と、アルマーニに飲まされて酔っ払った女の子に、噛まれたとの
ことだった。
酔っ払ってお客様にそんなことする子を今まで見たことも聞いた
こともなかったので、驚いたし、心配した。
奥さんにも痣のことをつっこまれたらしく、付け麺は女の子に噛
まれたと、本当のことを言ったそうだが、奥さんは「ふーん」っ
て感じだったらしい。
彼曰く、ちょっとした家庭内別居だった。
47 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:20:20.97 ID:8VuzrbeF0
付け麺と私の関係は、最初のうちはよかった。
その関係に私は納得いかなくなった。
忙しいのも分かる。仕事の付き合いなのも分かる。土日に会えな
いのも分かる。
でも夜中に連絡してきて、忙しい合間にヤリたくなったらいつで
もヤレて、ホテル代だけ出せばいい付け麺にとって、私はデリヘ
ル嬢みたいな存在なのでは、と思い始めた。
その年の年末、付け麺は忘年会で忙しかった。
しばらく会えない日が続き、連絡もあまりとれなくなっていた。
付け麺が忘年会で色んなところに連れてってもらえるのは知って
いた。
超高級クラブから、ガールズバーまで、毎日何軒もハシゴしていた。
付け麺にお金がないのも、仕事の付き合いで飲みに行っているの
も分かっていたが、連絡のないことにイライラした。
48 :私事ですが名無しです:2012/03/27(火) 18:25:19.09 ID:8VuzrbeF0
私は就職活動をしながら、AでもBでも働いていた。
年が明けて、Bにワインさんが来た。
それまでもワインさんとは何回も会って、ワインさんはその度に
私とアルマーニのことをしつこく聞いていた。きっと私とはそれ
くらいしか話すことがなかったのだろう。
そういえば付け麺はワインさんのことを知っていた。じゃあワイ
ンさんは付け麺のことを知っているだろうか。
「付け麺さんってご存知ですか?アルマーニさんとよく一緒にいる…」
ワインさん
「知ってる知ってる。一昨日も会ったよ。35か6の、仕事できる
若い子でしょ」
付け麺はよくワインさんと飲みに行っていた。仕事の付き合いで。
でもそんなこと一度も話してくれたことはなかった。
私
「ラウンジで働いてたころ、アルマーニさんと付け麺さんはよく
来てくれたんですよ。付け麺さん元気ですかね?すごく面白い人
だったから、また会いたいです。」
ワインさんは付け麺と長い付き合いのようで、付け麺の仕事の人
間関係から何から何まで知っているようだった。
>>次のページへ続く