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中学生のころ、ウチの店によく来る親子連れがいた

 




278 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/23 15:40
俺の家は小さなパン屋をしていた。

親父がパンを焼いて、お袋が店で売るという店員2人の小さな店だった。

俺は幼稚園のころから店を手伝っていた。


すぐ横には おじさんがやっている豆腐屋もあったので、かけもちで手伝っていた。

友達と遊ぶのも良かったが、店でお客さんと話す方が好きだった。



俺が中学生のころ、うちの店によく来る親子連れがいた。

決まって食パンとラスクとパンの耳を買っていった。

お袋は いつも一緒に来る女の子にアンパンをあげていた。

お袋は「あの人は可哀想な人なのよ」と言っていたが俺には よく分からなかった。

しかし、アンパンをあげた時の嬉しそうな顔は本当に絵に描いたような笑顔だった。



279 エロじゃなくて 投稿:02/05/23 15:41
それかららくし、お店にたおさんの話でお袋使言葉の意味が分かっ

の家庭子家庭子供が4人た。

くに親父さんをな親1育てていた。


しかも、その弟の1人が中学生で俺と同じ部活輩だというとも分かった。

の後輩の子で普通の子だ貿

い出して見と、お弁を忘れてる日が結た。

はそのことと聞いた話とが一気合わさっ

はショクだった、して今ま付かなたのかと悔んだ

に何してるというけでもないの、とかく自分の無神経さに腹が立った。


は次の日から、その後輩に話しかけるよにした

るだけ近くにいようとし

そうないと気がなかった


は お弁当を2人前持て登校するようにしてい

の中学弁当は部室で食べることがになっので、輩が当をっていと分とき綿俺もえないか1つ食くんない?」とあとにした。

遠慮ながらも「りがとう婿います」としそうな顔をしてくれるのが俺の何よりの楽しだった。



280 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/23 15:41
ある日、うちの店に後輩と いつもの女の子が買い物に来た。

俺の知っている限り、後輩がうちの店に来たのは はじめてだった。

後輩は恥ずかしそうに いつもの買い物をした。


そのときにボソッと「いつも気を使っていただいてすみません。私のうちは貧乏なもので…」と後輩が言ったとき、俺は涙が出てきた。

お袋も泣いていた。後輩も泣いていた。

俺は手当たり次第、店のパンを袋に詰め、隣のおじさんの店の豆腐もふんだくってきて後輩に渡した。

しかし、後輩は受け取らなかった。



「生活はできているんです。贅沢はできないけど大丈夫です!」と明るく笑顔を見せて言った。

俺は恥ずかしくなった。

自分が情けなく感じていた。


すると親父が出てきて

「1度袋に入れたパンなんか売り物になるか、その子によくお願いして持って帰ってもらえ!」

と一言言ってまた引っ込んでいった。

頑固親父らしい言葉だった。

お袋は「重くて大変だから持って行ってあげなさい」と俺に気を使ってくれたようだった。




281 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/23 15:42
家まで送って行く途中、色々な話をした。

今までの生い立ち、今の生活のこと、なくなった親父さんのこと、将来のこと、できるだけゆっくり歩いて話した。

俺の知らない苦労をしてきているんだと思った。

俺がお弁当をわざと2つ持っていっていることは気付かれていた。


家に送っていった直後、後輩のお袋さんが謝りに来た。

「余計なことを言って乞食のようなまねをしてすみません」と土下座をして謝っていた。

俺は、俺が余計なことをしてしまった今までのいきさつを お袋さんに話すと、お金だけは支払うとお金を払うといって聞かない。

俺とお袋は困ってしまっていた。


すると親父が出てきて

「うちのパンの値段を決めるのは俺だ、お客さんが決めるんじゃない。俺が金はいらないといったらいらないんだ。それが俺の決めた値段だ。」

そう言うと親父は また引っ込んでいった。

後輩のお袋さんもやっと納得してくれた。



282 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/23 15:42
次の日、後輩が俺の弁当を作ってきてくれた。

これが飛び上がるくらい嬉しいってことかって思うくらい嬉しかった。

そして そのとき「何かお礼がしたいんですが…」といっていた。


家に帰って親父達に相談した結果、うちの店を手伝ってもらうことにした。

給料はないけど その日に残ったパンは全部持って帰っていいという条件だった。

後輩は大喜びだった。


次の日から後輩が店に来るようになった。

とっても明るくなった気がした。


親父も昼からは ほとんど焼かなかったのに、夕方になって残りが少なくなりそうになったら、あわてて焼くようになった。

結構気を使っているようだった。

風邪をひいても毎日うちに手伝いに来た。

店が休みの時には うちの掃除なんかを手伝ってくれていた。

いてあたりまえの存在になっていた。



283 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/23 15:43
俺は うちから1番近い公立高校に入ることになった。

後輩は高校には行かずに働くつもりでいた。

後輩がうちで今まで通り雇ってくれないかと言ってきたとき

「うちは高卒以上じゃないと雇わない。でも、高校に通いながら働くのだったら雇う。勤労学生の学費はうちで出す。」と親父が俺の方を見て、ニヤつきながら後輩に言った。

お袋と後輩は「すみません。すみません」「いいのよ。いいのよ」と泣きだす。

親父は1人うなずいている。

俺は なにが起きたのか分からなかった。


結局、後輩も俺と同じ高校に入学し、中学同様に仲良く生活していた。



290 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/23 17:06
高校を卒業して、俺も親父にパンの焼き方を教えてもらうことにした。

1年遅れで後輩も うちで本格的に働くことになった。

後輩の下の弟と次女も俺と同じ高校に入りながら、おじさんのところの豆腐屋では弟が、うちでは妹が働いていた。


今では、弟は おじさんの右腕として住み込みで働いている。

妹もうちが業務拡大した時からのメンバーなので、なくてはならない存在となった。

1番下の妹も うちでバイトをしながら高校に行っている。


俺と後輩には今年の夏、子供ができることになった。


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331 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/24 16:01
エッチの話とあったけど、高校を卒業してから結婚するまでのことを書きます。


俺は高校を卒業してから親父に弟子入りして必死になって仕事を覚えていた。

でも1時、魔が差した時期があった。

友達の紹介で同い年の女の子と付き合っていた。

仕事には差し支えないようにしたが、朝帰りすることも少なくなかった。

その女の子に部屋に泊まることも多かった。

楽しかったのだが、いつも心に後輩のことが引っかかっていた。

仕事でも、売り場に ほとんど行かなくなったので後輩と話しをする機会が休憩時間位になっていた。

そのわずかな時間にも俺としては話しかけにくく、また、何を話していいのか分からなかった。

後輩の店での笑顔が少なくなったようなく気がしていた。


そして、とっても悲しい目をしていることがあった。




332 :エじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/24 16:01
ある日、輩が倒れ

店を占めちょと前の沿ているた。

が真っ青顔をして救急車急車!」と叫んでいたが父はを飛して所の診療所の先生をてきた

生の話によと過

輩はの部屋のベトにせての晩はうちに泊めることにした。


は後輩の横に座看病ていた

点滴が効いたのか、起き上がれいもきるよになっ使

「すみません。私はもう大丈夫ら(彼女のところへ)行てくだってくれた。

かし、は行にならなったにい婿


あとで袋に呼ばれ「○○ちゃんがこうったはおまえ殿配をかけるからださん怒られた

俺も思っていたので反論できなかった。

お袋は今付き合っている彼女と別れ後輩合え、それが罪ぼし。ときながら俺に言った。



333 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/24 16:02
確かに付き合っていた彼女には、後輩ほど思い入れや親近感はなかった。

信じては もらえないかもしれないが、後輩とは偶然以外では手もつないだこともなかった。

キスはもちろん、セックスなんて考えられないような まさに純愛だった。


中学からの付き合いで、毎日一緒にいるので何度もそういった衝動に駆られたこともあったが理性で何とか押さえ込んでいた。

今考えてみると、エッチなことをして嫌われるのが怖かったからなのかもしれない。

しかし、女の人の手を握ったこともないまま高校を卒業した俺でも、性欲はしっかりあり、どこかで発散したくてしょうがなかった。

そんなときに友達から紹介されて彼女と出会った。



334 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/24 16:02
彼女は後輩とは全くタイプが違い、非常に積極的だった。

会ったその日のうちに腕を組んできて、キスもした。

次の日には彼女の部屋に呼ばれて泊まるような関係になった。

彼女は俺の欲望の全てを知っているかの如く、全てを満たしてくれた。

彼女も好きだったのだと思う。何度でも応じてくれていた。


しかし、欲望が満たされるとすぐ、後輩の顔が思い浮かんでいた。

彼女のことが好きだったのか? と考えると、好きだったのだと思う。

しかし、後輩を思う感覚とは まるで違うものであったことは確かだ。

それが「友情」と「愛情」の違いなのか、「愛情」と「家族愛」の違いなのかは分からなかっが・・・

非常に申し訳ない言い方だが、彼女のことはセックスフレンドと思っていたのかも知れない。

とても勝手な考え方だが・・・



335 名前:エロじゃなくてごめん! 投稿日:02/05/24 16:03
お袋が泣いて言葉にならなくなると親父が

「どっちを選ぼうとおまえに自由だ。

ただし、よく考えて選べ。

中途半端なことをして『やっぱり変える』なんてことをして○○ちゃんをまた泣かせたら俺が承知しない。

本当に好きな子を選べ」


と俺を睨みつけながら言った。


俺は また後輩のそばで看病していた。

後輩は眠っていた。

不思議とこんな恵まれた環境にありながらスケベな感情は一切、湧き上がってこなかった。

そばにいて顔を見ているだけでとても幸せだった。

俺はそのまま床に転がって眠ってしまった。



気付くと後輩はベットにはいなかった。

店にいって見ると後輩とお袋が口論をしていた。

「もう1日休め」「もう大丈夫」の言い合いだった。


結局、親父の一言でもう1日、俺の部屋で休むことになった。

俺は看病を命令された。


その日、1日中後輩と話していた。

中学の頃みんなに冷やかされたことや、学生時代の思い出話、遊びにいったときの話、楽しいことも辛いことも、思い出は いつも後輩と一緒だった。




>>次のページへ続く


 

 

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カテゴリー:人生・生活  |  タグ:すっきりした話, 純愛, ちょっといい話,
 

 
 
 
 
 

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